はじめに 　法律に触れなくても、刑務所に入れられる者たちがいる。また罪がなくても、拷問で命を落とす者もいる。何処の国でも、いつの時代でも、そういう者たちが存在する時代がある。彼らは「政治犯」と呼ばれる。かつて日本国内でもそういう時代が長く続いた。 　「日帝時代」、植民地となった朝鮮半島では、日本の覇権主義、植民地支配に反対する愛国の指導者だけでなく、市井の人民にまで仮借ない弾圧迫害が加えられた。その牙城となったのが、この西大門刑務所であった。日本は第二次大戦敗戦前、これらの証拠書類を焼却破棄し、施設は埋めて消し去った。 　この「刑務所」も戦後、韓国民の熱意と努力で再発掘し整備されてきた。従って、決して十分とは言えない資料・展示だが、「日帝」による植民地支配の過酷さの一端を感じていただければ幸いである。 刑務所の歴史 施設の写真 内部展示の写真・解説 （注：一部残酷写真あり） まとめと終わりに ＜付録＞ 安重根義士紀念館 （伊藤博文暗殺者の記念館） タプコル公園 （「三・一獨立運動」の聖地）