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しかし現在、イスラム全盛のこの地に、キリスト教を広めようとした宣教師*たちも、このアフリカの地を132年間支配したフランスの「帝国主義」*も、すべて歴史上の過去の事実となりました。
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*帝国主義ていこくしゅぎ・・武力などによって弱小国の領土や利益を取ろうとする大国のやり方
*宣教師せんきょうし・・キリスト教を外国に伝え、広める仕事をする宗教者
*シャルル・ド・フーコー(Charles De Foucauld)
1858年ストラスブール生まれのフランス人で元軍人、後にキリスト教に入信後、修道士となり隠者となる。1901年フランスで司祭になり、アルジェリアのタマンラセットで布教した。高潔な人柄はイスラム教徒にも愛されたが、第一次大戦の1916年原住民の反乱で殺害された。
(アルジェリアハンドブックより) |
シャルルドフーコーの写真は下記サイトより転載 |
町外れの家並みのあるところで、裸足の子供たちから「化石」とサソリをゆずってもらいました。化石は巻き貝やアンモナイトの破片です。聞くと、数十q離れた山にいくらでもあるのだそうです。行きたかったのですが、時間がなかったので止めました。この大サハラも太古は海の底だったのです。何か不思議な感じがしました。
サソリ(蠍、英語名:スコーピオン Scorpion)
刺されるとほぼ即死のものから、ただはれるだけのものまでたくさんの種類があるといわれる
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一日中風の吹き続けるこの風の街も、なぜか夜になると風がピタッと止みます。空を見上げると、地平線から地平線までまるで「降ってくる」ぐらい星が近くに見えます。ネオンサインも街の明かりもなく、空は真っ暗です。よく見ると南半球しか見えない南十字星(サザンクロス)も見えます。ここではプラネタリウムは要りません。その美しさにしばらくは見とれていました。
朝になると、空をオレンジ色に染めた沙漠の朝陽が、雄大な地平線から大きくゆっくりと昇ってきます。不思議なことに、沙漠の町なのに遠くでめんどりが、朝を告げています。まだ街が寝ているころ、今日も建設資材を積んだ大型トラックや食料品を積んだトラックが、さらに南のオアシスへ向け、砂ほこりを上げながら出発して行きます。大サハラはまだほんの四分の一くらい入ったばかりです。沙漠の旅はまだまだ続くのです。果てのない旅はつづいてゆきます (おわり) |
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