サハラ砂漠最大のオアシス ガルダイアのイメージ 空の青、家の白、ヤシの緑、土地の褐色 An image of Oasis Ghardaia, Sahara Desert, Algerie |
狭い「島国」の日本からこの国を訪れる人は誰でも、地中海の青さ、サハラの雄大さやローマやイスラムの文化や歴史、そして素朴で親切な人々の「虜=とりこ」になります。できればもう一度たずねてみたいと思う人も多いことでしょう。両となりのモロッコやチュニジアと合わせ、「マグレブ*」(太陽が沈む土地の意)と呼ばれるこの一帯は、とても魅力的な所です。
*「マグレブ」に対して東のエジプトあたりを「マシュリク」(太陽の昇る土地の意)という
しかしこのアルジェリアでも、1989年頃からはこの国に住む外国人もねらわれ始め、多くの外国人が殺されたり国外に去りました。現在でも別の事情で、国内ではテロや爆弾事件が絶えず、多くの人が亡くなっています。したがって現在に至っても、外国人は「安全」にこの国を訪れることはできません。この国を知る者には、大変残念なことです。早く暴力がなくなり、この国に本当の平和が訪れ、誰もが自由に旅行できる日が戻ってくることを、願わずにはおれません。
カスバのイメージ
An image of Casbah地中海のイメージ
An image of Mediterranean Sea
(参考)「別の事情とは」
現在この国をはじめとしてイスラム教の一部の国では、「イスラム原理主義」(イスラムげんりしゅぎ)という考え方が流行っています。国や社会の中心にイスラム教を置き、すべてを「クルアーン」(イスラムの聖典)にもとづいて判断するのです。余りに現代風になってしまったイスラム教に対する「復元・復古主義」と、キリスト教の先進国に対する一種の「民族主義」*です。
*民族主義 みんぞくしゅぎ ナショナリズムともいう
自分の属する国・民族の自立と発展を政治的・文化的な最高の目標とする考え方
長い間イギリス、フランスなどの先進欧米諸国(ヨーロッパ・アメリカ)はアジア、アフリカの国々を植民地として支配してきました。その中に多くのイスラム教の国が含まれていました。それらの国は独立はしましたが、一部の石油産出国を除いていまだに貧しい国が多く、また欧米諸国に経済的に「支配」されています。イスラムの国々は、「発展途上国」*が多く、イスラム教国同士でもまた同じ国内でも、貧富の差が広がっています。
*発展途上国 はってんとじょうこく 近代産業が十分に発展していない開発の途中にある国
またパレスティナ問題*に見られるように、アラブ人であるパレスティナ人は、ユダヤ人のイスラエルに「圧迫」されています。アメリカ、イギリスは歴史的にユダヤ人を「応援」してきました。このために、イスラムを信じるアラブ人から見て、先進諸国、特に米英は「攻撃・非難」の対象になることが多くなります。
*パレスティナ問題 大昔に国が滅び、世界に広がっていたユダヤ人は、イギリス、アメリカの援助で、第二次大戦後パレスティナの地に、「イスラエル」を建国しました。その結果、そこに住んでいたアラブ人たちが土地を失うことになりました。それがこの問題の始まりです。ニュースで見られるように、今もいがみ合ったり、殺し合っています。
1 | アルジェリアハンドブック | 日本アルジェリア協会編 | 西田書店 |
2 | 地球の歩き方フロンティア 104 サハラ アルジェリア |
地球の歩き方編集室編 | ダイアモンド社 |
3 | ALGERIE le guide bleus (series) | * | HACHETTE, France |
4 | 国際理解 第5号 1988 | 筆者著「サハラへのたび」 (オリジナル) |
岡山県国際理解教育研究会編 |
5 | ALGERIE-TUNISIE (map) | MICHELIN 172 | Pneu Michelin |
6 | L'ALGERIE AUJOURD'HUI | Jean Hureau | les editions jeune afrique, France |
7 | イスラム事典 | 下中 弘 | 平 凡 社 |
8 | 中学社会科地図(最新版) | 帝国書院編集部 | 帝国書院 |
9 | アルジェリア(目で見る世界の国々23) | トム・ストライクグス 山本治夫訳 | 国 土 社 |
10 | 世界全地図(ライブアトラス) | 講談社タイムズ | 講 談 社 |
11 | 砂漠の世界 科学のアルバム87 | 片平孝 | あかね書房 |
12 | 朝日旅の百科 モロッコ/アルジェリア | * | 朝日新聞社 |
13 | CASBAH Architecture et urbanisme | OREF-GAM | Comedi-Bruxelles, Belgique |
14 | 旅に出たくなる地図 世界編 五訂版 | * | 帝国書院 |
15 | コーランを読む | 井筒俊彦 | 岩波書店 |
Google Japan and other Google sites | http://www.google.co.jp/ |
http://maps.google.com/maps |
世界とアフリカ地図 World Atlas and map of Africa | http://www.awg.faithweb.com/en/geography/algeriamap1.htm |
アルジェリア地図 Map of Algeria | http://www.lonelyplanet.com/mapshells/africa/algeria/algeria.htm |
博物館 | http://www.arab.net/algeria/tour/aa_museums.html |
サハラ写真 Sahara | http://members.nbci.com/achenar6b/ |
アルジェ港とカスバ (1960年頃)Port of Algiers and Casbah | http://www.chez.com/maghreb2000/ |
オアシス Oasis | http://users.antrasite.be/ppoisse/index.html |
クレオパトラの墓、ティパサのローマ遺跡 "Tombeau"and Roman ruins ,Tipasa |
http://www.musee-tipasa.art.dz/ |
クレオパトラ=セレーネ Bust of Cleopatra Selene | http://www.musee-antiquites.art.dz/ |
礼拝 Mouslem prayer | http://site.voila.fr/collegedebone.casbah |
ガルダイア Ghardaia | http://www.arab.net/algeria/geography/aa_map.html |
And others: | http://www.algeria-tourism.org/ |
* | http://www.wtgonline.com/data/dza/dza.asp# |
イスラム教(日本イスラム教会) | http://www.angelfire.com/ns/perkim/1.html |
使用した写真、資料等 Photos, Postcards etc.
1 Tipasa: Societe Nationale d'Edition et de Diffusion, Alger |
2 Vers la Place des Martyrs, Alger: (unknown) |
3 Notre dame d'Afrique: Ed.Jefal, Alger |
4 Place des Martyrs, Alger: SERAG, Alger |
5 Village Touristique, Alger: Ed.Jefal, Alger |
6 Rue de la Casbah a Alger: Collection KOUACI |
7 Traditional school in Casbah: Collection KOUACI |
他 アルジェリア国内販売の絵葉書類 |
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