歩き遍路の風景(拾壱) 2013春
愛媛県四国中央市・第六十五番三角寺→徳島県三好市・第六十六番雲辺寺→香川県三豊市・第七十番本山寺
写真の登場順は正確な道のり順ではなくイメージです


四国中央市 JR予讃線伊予土居駅 今回は此処から再スタート 私たちの遍路も「区切り打ち」の11回目

四国中央市(旧土居町)は春爛漫

この辺りの民家は花好きが多い

少々歩きが厳しくても花の香りが慰めてくれる

四国中央市・村山神社 斉明天皇・天智天皇を祀る 旧社格は県社だが古代では格式の高い社であった

四国中央市・民家の素晴らしい花壇

四国中央市・今は幻の日本酒「森の翠」蔵元 2009年2月廃業 四国でただ一人女性杜氏が作っていた蔵だそうである

四国中央市・ちょうど下校時の屈託のない子どもたちに会う 私たちにもああいう時代があった

四国中央市・お遍路さん休憩所(ヘンロ小屋)秋桜第43号 国道脇の新しい小屋である 内部に「お接待」のミカンが置いてあった 合掌!

四国中央市 第65番三角寺 住職さんのお母上も奥さんも花が好きだそうで、花も多く四季それぞれ風情が楽しめる

山上の道 暑い日だがこういう道は体感温度も低い 車が来ないのは嬉しい

四国中央市・遍路道傍の休憩所からはパルプ・製紙工業の町と瀬戸内海が見渡せる ほっと一息水分補給

当面の目標は椿堂である

四国中央市・お小屋倉跡+旅籠屋島屋跡

旧土佐街道と地蔵 これまで会った地蔵は数知れない

四国中央市(旧川之江市)・ゆらぎ休憩所(半田休憩所) 水道はあるが以前あったトイレは今は無い

健脚の遍路者が前の遅い遍路者を追い越してゆく 山間地は田植えが早い

遍路道は時に四国自動車道の下を横切る またも後続の遍路者に抜かれる

近在の住宅の庭は花でいっぱいだ



四国中央市・番外札所・常福寺 通称「椿堂」





椿堂・「弘法大師御杖之椿」 千年以上あったにしては樹がやや小振りである 何代目であろうか?

四国中央市川滝町・ヘンロ小屋・法皇・第37号・中二階構造・水道トイレ無 地元の川之江信用金庫の寄付による 一種のメセナであろうか

同上ヘンロ小屋 壁面には元首相・菅直人の額「草志」も

境目峠に向かって上りがつづく この小径は自動車道と交錯している

境目峠 標高381m 愛媛県から徳島県へ 手前の足は徳島側、奥の足が愛媛側

路傍の蓮華畑

このくらいの傾斜の下りは楽だ



山間地でも藤は終わりかけ

徳島県三好市 民宿岡田 84歳の頭脳明快で元気なおジイちゃんが働き者のおヨメさんとともに宿を取り仕切っている

四国遍路最高地点910mの雲辺寺への参道傍には多くの仏様たちがおわします

参道掲示の香川県の告知板

四国霊場最高地点の雲邊(辺)寺へのよく整備された参道 コンスタントに上りがつづく この日は曇りまたは雨

雨のそぼ降る第66番札所で最高地点の雲邊(辺)寺 この日は納経所は人影が少ない

この寺で四国遍路中最高地点ベスト5の寺はすべて終了!

この雲辺寺には境内内外に本当に五百くらい羅漢像がある感じだ

予定に反してこの山は最後まで雨が降り続いた

下り道は濡れた落ち葉が積もって滑りやすくやや難渋した

香川県観音寺市・地元の若い左官さんたちが作った「お遍路さん休憩所」 私たちが休憩中に外国人遍路さんが足早に通り過ぎていった

香川県は弘法大師の「満濃池」以来さすがに「溜め池」が多い 少し歩けば溜め池に当たる

香川県に入ってなぜか路傍の石仏が増えた その度に足を止めて手を合わせる

第67番大興寺付近の年季の入った案内図 香川県三豊市(旧山本町)

第67番大興寺本堂

堤防の道は滅多に車が来ないので気は楽である

第68、69番の観音寺と神恵院は同じ境内にある珍しい寺 仁王門も共有である

神恵院裏にある躑躅園 花はすでに済みかけていた

第68、69番札所のある山を更に上がると・・・・瀬戸内海岸に大きな寛永通宝が見える

この巨大な造形「銭形砂絵」は江戸初期に地元民が藩主生駒氏のために作ったという

第70番に向かってショートカットしようとして道を間違う

雨の降りしきる第70番本山寺(香川県三豊市) 五重塔は四国霊場八十八ヵ寺中たった四寺*しかない


次の遍路道に進む


*四国霊場の五重塔・・高知県竹林寺・香川県本山寺・香川県善通寺・香川県志度寺 全て明治期以後に完成された


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外部リンク:四国八十八カ所霊場会公式サイト

   
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