お遍路さん休憩所・遍路の宿 (個人編) 
歩き遍路旅で心に残る休憩所を主観的に列挙してみました 関係者の皆さん、有り難うございます 合掌  (写真は順不同)


「おやすみなし亭」
徳島市入田町笠木 森政雄さんが個人で設けたステキな休憩所 ミカン、水などの常備が嬉しい 民間会社が協力し風力発電で冷蔵庫などの電力を賄っている
個人による「お接待の心」を押し進めた究極に近い休憩所 これであとは水回りとトイレがあるとパーフェクトである










個人提供の休憩所
徳島県第十番切幡寺〜第十一番藤井寺間 町中にある素朴な心のこもる住宅(商店?)前の休憩所 個人の「おもてなしの心」(善意)が伝わる





「徳島中央ロータリークラブ」による「露本遍路休憩所」
小松島市中郷町 国道脇のしっかりした造りの素晴らしい休憩所 遠目には手打ちうどんか何かのお店に見える 内部も立派で石製のテーブルもある





「柳水庵」下の遍路小屋
徳島県神山町・柳水庵 仮眠もでき水・電気もある「野宿組」にはありがたい小屋





二十番鶴林寺下の休憩所
徳島県勝浦郡勝浦町 「阿波の三大難所:焼山、お鶴、太龍」といわれる山上の寺・鶴林寺の手前にある
周辺はすべてミカン畑が広がる 息の切れるお遍路さんには有り難い見晴らしの良い場所に立つ休憩所



徳島県出身の近畿大学・歌一洋氏(一級建築士)による「四国八十八カ所ヘンロ小屋プロジェクト
遍路道のあちこちにあるヘンロ小屋 雨風を凌ぐだけの場所だが、休みたいところにさり気なくあるのが有り難い すべてヴォランティアで造営・運営される

外部リンク:歌一洋建築研究所(四国八十八カ所ヘンロ小屋プロジェクト) 「四国八十八カ所ヘンロ小屋」(お遍路紀行)



「四国八十八カ所ヘンロ小屋プロジェクト」の第一号 「香峰」
徳島県海部郡海陽町 休憩だけでなくトイレや炊事場があり、地主で施主の野村カオリさんご本人が笑顔で接待してくださる お菓子や飲み物も常備される「お接待」の原点である



野村カオリさん

いつまでもお元気で







ヘンロ小屋36号神山 徳島県名西郡神山町 ずっとつづく細い山道の狭いスペースに作られたちょっとお休み処 此処からの眺めは素晴らしい





ヘンロ小屋3号鉦打
徳島県阿南市福井町 高知県につづく国道52号線脇にある 山道の途中にあるしっかりした造りである









「宝くじ収益金」によるヘンロ小屋
徳島県美波町由岐坂・野田産業の設計施行・雨風を凌ぐだけだが山道の長い坂にあるのは助かる






白浜休憩所
徳島県美波町白浜 野田産業の設計施行 海を見下ろす海岸傍にある 傍にトイレがあるのは歩き遍路者にはありがたい 一階部分に寝袋を置くと寝られるスペースがある






恵比須浜休憩所
徳島県美波町 野田産業の設計施行 漁港にある休憩 足が伸ばせる、寝袋が広げられるスペースがあるが、トイレがあれば更によい






「お接待の忠愛所」
徳島県美波町日和佐の町中にある 高齢者に弁当サーヴィスもしている「日和佐うみがめお接待の会」が運営する 当番の奥さん方の笑顔が素敵である
H20末に旧駐在所を防犯パトロール詰所兼木偶人形館及びお遍路さん接待所として再生 コーヒーや茶菓子を振る舞うくつろげる場所である






JR四国牟岐線の無人駅・浅川駅の待合室
徳島県海部郡海陽町 駅舎のない無人駅下にある 元々はJR利用者のためのものだが、遍路道沿いにあり傍にトイレがあるので助かる ヴォランティアによる清掃が行き届く










歌一洋氏による「四国八十八カ所ヘンロ小屋プロジェクト」の第三十九号NASA
徳島県海部郡海陽町奥浦 お遍路さん休憩所としては名前もデザインもユニークな「第三十九号NASA」だが、木の美しさと同時に暖かさが感じられる





ヨドノイソ休憩所
高知県室戸市佐喜浜 お遍路さんだけでなくドライヴァーも使える 徳島県から高知県に入って休憩所が少なく雨にも祟られたので屋根があるだけでありがたい トイレがあれば・・・





杉本サンコウ建設(株)による休憩所
高知県室戸市 お遍路さんのために地元企業がメセナの一環として作った施設 脇の水道の他、会社のトイレが使えるのがありがたい
筆者はここで通りがかりのドライヴァーから凍った日本茶ボトルのお接待を受けた 周辺の国道の歩道の酷さに反して室戸市民は何故か暖かい






国道わきにある休憩所
高知県室戸市吉良川町 町並み美観地区近くのドライヴァー・お遍路さんのための休憩所 遍路道と国道の交差にあり、この辺りで少ないトイレもあるので便利





国道わきにある個人提供の休憩所
高知県奈半利町 国道55号線脇のお遍路さんのための休憩所 雑然とはするがアットホームな雰囲気がある

(第一番札所〜第二十六番札所区間)

<ここまでの感想>
様々な有志、企業などによる「お遍路さん休憩所」設置は大変ありがたく感謝しているが、やはり水まわりとトイレはあって欲しい 徳島県の
海岸沿いのあるレストランで、切羽詰まった妻が「トイレを貸して・・」と奥さんに頼んだら、「トイレは奥にあるから・・・、1km先に道の駅があるから
そちらに・・・」−とにべもなく断られた その店の入り口上には遍路さんマークがたくさん張ってあったのだが、それは商売だけの為だったのかも
しれない ・・この路線は道の駅、スーパー、ドライヴイン、コンビニなどが本州と比べて少なく、女性の歩き遍路者にとっては苦しいコースである
今後「世界遺産」への登録を考えるなら、高知県部分の歩道の整備に加えて、トイレ設置や「津波避難場所」の指示などの整備が必要であろう


お遍路さん休憩所(2)へ

遍路の旅トップ
遍路の旅パート  遍路の旅パート

   
(C)2011 All Rights Reserved by Kenji Kakehi, Date: Oct.2-7, 2011, Digital cameras: SONY F828, OLYMPUS Myu15