(機内禁煙状況と受動喫煙のおそろしさ)
より転載

 私は旅行で飛行機に乗るたびに、「ノン・スモウキングシート プリーズ(禁煙席をお願いします)」と言いつづけてきた。もうかなり前の話しだが、JAL(日本航空)国内線のカウンターで、「禁煙席を・・・。」というと、「我が社は、全便、全席とも禁煙になりました。」という返事、うれしくて思わず小おどりをしてしまった。それまではいつも早めに空港のカウンターにゆき、禁煙席をとっていたのだ。「禁煙席」は数が少ないので、早めに搭乗券をキープしないと、場合によっては国内線だと一時間半、国際線だと十時間以上も、嫌な煙を吸わされるハメになるのだった。しかし、当時は国内の他社はいぜんとして、その状況は変わっていなかった。

 しかし最近は世界的な「禁煙運動」の流れを受けて、ほとんどのエアライン
*が禁煙になっているのは、うれしいことである。最近日本のすべての会社がやっと「機内禁煙」になったと報道があった。

*筆者注・・例外的にタバコが「吸える」エアライン(2002/10現在)・・中国国際航空、パキスタン航空、ガルーダ・インドネシア航空(日本線のみ復活)、エミレーツ航空(UAE)、エジプト航空などイスラム教国のエアラインが多い。ただし、これらの国のエアラインは、機内で酒のサーヴィスはない。

 以下は花馬米氏の個人HPサイト(リンク)の一部引用である。これを読むと、現在の「禁煙についての世界の流れ」がよく分かる。
他人の生命をも危険にさらす、機内喫煙

最後に、愛煙家の方にはキビシイお話です。そもそも旅客機の中というのは、たいへん乾燥しており、火気については特別厳しくなっています。

世界中のエアラインでは、禁煙が当たり前となっており、一部喫煙可能にしている(た)日本の航空会社は、世界中から白い目で見られているというのが現状です。

機内で喫煙することは、最悪の場合空中爆発をも引き起こしかねない、たいへん危険で非常識な行動です。厳に慎みましょう。
CAに頼めば、禁煙パイポを持ってきてくれます。

キャビンでもトイレ内でも、煙感知機(Smoke Detector)が働いており、煙を感知すると、ただちに乗務員に知らせるようになっています。この場合、乗務員から厳しく注意されるだけでなく、周囲の冷たい視線を浴びます。 

2000年4月から改定された「国際運送約款」

乗務員が注意しても、喫煙をやめないなどの悪質な乗客には、
搭乗拒否、強制的に降機させる、場合によっては制止するために粘着テープ(や手錠)で拘束することもありうる、
という内容を盛り込んで、日本航空、全日空ともに、国際運送約款を全面改定しました。

国際運送約款第9条「運送の拒否および制限」
 1、喫煙
 2、電子機器の使用
 3、他の乗客に不快感、迷惑を及ぼす
 4、航空機などに危害を及ぼす
 5、乗務員への業務妨害等
の5項目について、会社が判断した場合は搭乗拒否か機からおろすことができるというわけです。
乗務員へのセクハラや、泥酔して暴れるなどは問題外ですね。
 

ここまでより転載(2002/11転載許可済)

 
 話は変わるがむかし、カナダのホテル内にあるファースト・フード店でこんなことがあった。ハンバーガーをかじっていた時のことだ。カナダではふつうそういう所では、壁に「No Smoking (禁煙)」と書いたステッカーがはってある。そこへ派手な感じの中年日本婦人が、手にトレーをもった小学生を連れてやってきた。私たちのとなりのテーブルに腰をかけると足を組み、ハンドバッグからタバコを一本取り出し、ライターでシュポンと火をつけた。煙はたちまちのうちに、こちらへ漂
(ただよ)ってきた。すでに妻は手で鼻をおさえている。私もたまりかねて、「あのう、ここは禁煙なんです。」といいながら、「禁煙マーク」を指さした。その婦人は何も言わず、不きげんそうにタバコを床に踏みつけた。その後で彼女の大きな「ひとりごと」が聞こえてきた。「フーン、日本へ帰ったらどうするのかねえ」大きなお世話である。

                     

 よく日本人が誤解しているものに、アメリカ、カナダのホテルロビーの「灰皿」がある。もしそこに、「Smoking Zone, Area(喫煙場所)」というように書かれていたら、まったく問題はないのだが、ふつうは<タバコをもって入ってきたら、そこで消しなさい>という意味なのだ。ところが「団体旅行」の日本人は、旅行中に日本と違ってあちこちが「禁煙」なものだから、ストレスがたまりまくっていて、「やれやれ」という感じで、タバコにいっせいに火をつける。かなりの者が、「いっしょうけんめい」肺の奥深くすっている。煙が立ちこめ、ホテルのクルーはいやな顔をしているが、いちおう「客」なのでがまんして言わない。この場合結論を言うと、オープン・エアー(戸外、野外)では吸ってもよいが、公衆(みんな)の集まる場所は、「全面的に禁煙」なのである。日本人団体客は灰皿の意味をとり違えていたのだ。

 こういう時代だから、これを読んでいる君たちは、「タバコが人体におよぼす害」だけでなく、「まわりの人にも大変な害をあたえている」ことは、知っているかもしれない。これを「
副流煙・ふくりゅうえん*」といっている。たとえば、君たちのお父さんが吸っても、お母さんや君たち子どもにも、はっきりした「タバコの害」が現れるのだ。そして残念なことに、君たち子どもは「お父さん」や「お母さん」を選べないのだ。タバコを吸うお父さんやお母さんは、「家族を大変愛している」のに、<タバコのない家庭>よりも、「家族を2倍、ガンにしている」のだ。(下の副流煙の恐怖をクリック)別の言い方をすれば、意図する、しないにかかわらず、自分はもちろんのこと、「愛している家族」の命まで縮めてしまうのだ。


*副流煙とは・・タバコを吸う人から吹きかけられる煙や灰皿に置いてあるタバコからくる煙のこと 吸わないまわりの人もけむりをむりやり吸わされたことになる これを「受動喫煙じゅどうきつえん、または間接喫煙かんせつきつえん」という

副流煙」について、お医者さんはこう言っている(下をクリックしてみよう)
 
副流煙の恐怖(ふくりゅうえんのきょうふ)・・たばこは自分だけでなく 周囲のひとにも大きな害を与える

「あいち健康プラザ」のサイトには、幼児の「ぜんそく様気管支炎」との関係グラフものっている。

 


上はともに「あいち健康プラザ」より転載