あ と が き

(左写真)Lufthansaオフィシャルサイトより

 海外の危ない話、怖い話などは、最近何冊も本になったりして、海外へ出かけようとする人に、注意を呼びかけている。外務省が発行しているパンフレットやホームページにも、いろいろな注意が書いてある。しかし、これらの話を読んで(知って)、「だから外国は危険だ、いけない」とか「やはり日本が世界で一番いいのだ」というように短絡的結論になっても困る。

 誰も自分の国が世界でいちばんと思いたいために、感情的、一方的に決めてしまいやすい。確かに世界には危険な地域、地区があるのは事実だが、我が日本にも地元の人は行かないとか、夜は近づかないといった所はいくらでもある。さらに最近の日本は、犯罪の質が凶悪化してきて、何ら他の国と変わりなくなりつつある。

 どこの国にも他人を食い物にして生きている輩(やから)はいる。また、国によっては、生活や生きるために他人のものを盗る者もいるだろう。だからといって、その国の国民が全部悪いわけでもなく、またその国の素晴らしい面の値打ちが下がるわけではない。要は情報を得て、自分の判断、責任で行動することである。平素から心構えや用心をしておくと、意外に防げるものも多い。また行動中に隙を見せないことも大切である。

 海外では、日本人がお札を他人の前で数えたり、日本国内のように財布を後ろポケットに無造作に入れている人を見かける。まさに、「盗ってください」と言っているようなものである。また、外国に出た開放感から、知らない人と友人になり、勧められるままに飲み物を飲み、前後不覚になって身ぐるみはがされた例も多い。そんな人が日本でも同じことをするとも思えない。

 今回の事例は、たまたまであろうが、結果的にラテン民族の国とアルジェリアが多い。私たちはドイツ、イギリス、スイス、オーストリアなどゲルマン系の国へも行っているのだが・・・。またアルジェリアは、筆者が3年間住んだから事例がたくさんあるので、数日しか滞在しない国では、当然そんな経験、見聞は少なくなる。イスラム教国のこの国は良いところもいっぱいある。イスラム教やアフリカに対する偏見はお持ちにならないでいただきたい。いずれにしても、海外旅行者の無事な旅、在住者の安全な生活を願うものである。
                                       (おわり)

海外犯罪関係サイト・リンク
ニースの治安(フランス南部)
海外犯罪リポート(アメリカ・NYC)
海外旅行犯罪事件簿(世界)
『狙われる日本人』(本の紹介)
海外防犯事情・対テロリズム
留学の窓口
 

引用、参考文献等 References
Home-page-sites:
        PARIS,METRO  http://metropolitain.citeweb.net/3bati/1guimard/guimard.html#               http://metropolitain.citeweb.net/4mater/7pat/pat.html#
Barcelona Barrio Gotico  http://personal4.iddeo.es/gla/Gotic/barrio.htm#ini
Basilica di San Pietro in Vaticano  http://www.roma2000.it/schpiet.html
TIMBRESPOSTEEMISEN1998,Algeria  http://www.philatelie-ptt.art.dz/a98.html
Grande Poste d'Alger  http://www.barid.dz/le_reseau_postal.htm
日本国外務省公式ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/anzen/index.html


† 海外のちょっと怖い話 †

2002年1月30日 HP完成
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