めちゃめちゃ、待ち遠しかったこの旅行。 とてもワクワクで、出発できました。 今年の2月くらいから、心の中で計画していたのです。 この時期に一番安い航空会社は、KLMなので、アムス経由でジュネーブ着が20:45。 空港駅でさっそくスイスパスをバリデードしようにも駅は無人になっちゃってるし、 クレジットカードでしか買えない機械は何度挑戦してもうまく使えないし・・・ 困ってホームに下りたら駅員さん(だと思っていたら、実は車掌さん)がいて事情を話すと、 そのまま乗せてくれました。 2等車両に移動しようとすると、1等車両の今いるところに「座っていていい」と言ってくれ、 コルナヴァン駅まで数分ご一緒してくれました。 おかげさまで、無事、ジュネーブの駅前ホテル・スイスに チェックインできたのは、まだ、21:30すぎでした。 このホテル、駅から近いし、朝食も結構充実しているし、 へやには、コーヒーポーットもおいてくれているし、 おまけに、値段も安いし、スタッフの皆さん親切だし、オススメホテルです。 2日目: スイスパスをバリデードして、ジュネーブからシオンへ。 シオンからポストバスに揺られ、 スイスのカッパドキアといわれるウーセーニュの奇岩群を通り過ぎ、 (ほんとに、きのこのような岩の塊があったのです。) 50分ほどでエヴォレーヌ村に到着したのですが、さらに10分ほど乗って終点の村に到着。 ここで、別のバスに乗り継ぐと(このバスにはたくさんのハイカーの姿がありました)、 アローラというハイキングコース起点になる村まで行けるようでした。 ダン・ブランシュという4357mの山がすぐ近くだそうですが、 時間がない私は、終点の村からエヴォレーヌ村までダン・ブランシュを眺めながら、 約1時間のハイキングを楽しみ、エヴォレーヌ村を散策し、 (ねずみ返しのついた民家は、花で飾られ、とてものどかな村です。) 帰りのバスを待ち、シオンへ向かいました。 シオンでは、急な坂を20分ほどで城跡があるトゥールビヨンの丘に上り、 (向かいには、もうひとつの丘があり、ヴァーレール教会がでんとそびえています。) 他には誰もいない城跡からシオンの町を眺めていると、 頂上の城を管理しているおじさんがたまたま出てきて写真をとってくれ、 わざわざ鍵を開けて古い教会の中を案内してくださり、 なんだか、得をした気分でジュネーブへ戻りました。 シオン城 3日目: チャップリンに会いたくて、ヴヴェイの町へ出かけました。 湖岸沿いに歩いて、途中、散歩中の仲良し老夫婦に写真をとってもらい やっとチャップリンの像を見つけたときは、思わず走り寄ってしまいました。 その様子を見ていたらしい、やさしそうなご老人が近づいてきて、 「写真をとってあげようか」と、身振りで伝えてくださり、お願いしてしまいました。 チャップリンと腕を組んで・・・・!。 他に人はいなくて、チャップリンの肩越しにレマン湖を眺めていたり、 しばらく楽しんでしまいました。 高校のとき、彼とのデートではじめて見た映画が、チャップリンの「キッド」だったのです。 そのあと、モントルーでシヨン城を見学し、ゴールデンパスラインでツヴァイジンメン、 シュピーツ・・・の車窓を堪能し、ベルン経由でフリブールで下車。 フリブールでは、町中を流れるサリーヌ川にかかる橋をいくつか渡って 上の町から下の町を散策したら、もうクタクタ! でも、町の眺めは、とてもすばらしい!! 民家の間を歩いていたら、洗濯中(手洗いを普通にしているのです) の女性と少し話ができ、道を教えてもらえました。 下の町から上の町に戻るのに、ケーブルカーでと思っていたのに、 その運転手さんからうまくチケットが買えず、 (彼はフランス語、私は英語・・・わけわからないうちに、ケーブルカーがスタート) おかげで、私はその横を上っていく階段でトボトボのぼったのでした。 ジュネーブに戻ったら、バタンキューでした。 ヴィヴェイ・チャップリン像 4日目: ブリークで列車を乗換、カンデルシュテックへ。 駅を降りたとたん、山の迫力に圧倒されそうな町でした。 木造の教会があるのどかな牧草地を10分少し歩き 横向きのチェアリフトで10分。雪の残る山々の風景に感激でした。 そこから、20分ほどのところにようやく見えたコバルトブルーのエッシネン湖。 ほんとに、神秘的なんです。お天気も最高でした。 湖岸でサンドイッチの昼食をとり、しばらく湖を見ながら休憩したあと、 1時間半ほどでカンデルシュテックまで歩いておりました、 いろいろな人に出会い、あいさつしながら・・・ のぼるのも、歩いてきたらよかったと思いながら・・・ 一人じゃなかったら、もっと奥のほうまでのハイキングコースにも行きたかったのですが やはり、「一人」という不安があって、無難なコースを選んじゃいました。 カンデルシュテック・エッシネン湖 5日目: 4泊したジュネーブを後にし、ルツェルンへ。 ホテル・ヴァルトシュテッターホフにチェックイン後、マイリンゲンへ。 とてもきれいな湖沿いをゴールデンパスラインの一部とは知らず 車窓に見とれて、いつのまにか、マイリンゲンに到着です。 ここでは、あのシャーロック・ホームズに会えるのです。 駅から5分ほどで、鹿狩り帽をかぶり、パイプをくわえたホームズ像がある広場に出ます。 さらに歩いて、ホテル・シャーロック・ホームズ、ベーカー街と通り過ぎ、 ホームズが命を落とした事になっているライヒェンバッハの滝まで行ってきました。 遠くから見ているとほんとにちっぽけな滝でも すぐそばまで行くと、水しぶきもかかり、やはり迫力がありました。 滝まではケーブルカーが出ています。 そのケーブルカーの中では、私の弟と同じ障害(ダウン症)をもった 3歳くらいの女の子と一緒でした。国籍は違っても、ほんとに良く似た顔立ちで、 他人とは思えずついつい、身振り手振りでお話をしていたのです。 そのご両親もにっこり笑っていてくださって、なんだか温かいひとときでした。 滝から降りてきて、迷いながらも、アーレシュルフトという峡谷へ行ってみました。 川の両側に迫る断崖・峡谷の深さと狭さ、自然ってすごいと改めて思いました。 ルツェルンに戻ってからは、市内散策。 城壁の上に上り、いくつかの塔では、てっぺんまでのぼって市内を見渡してきました。 「何とかは、高いところが好き」・・・まさに、そのとおりだと思いながら。 リギ山・ピラトゥス山・・・周りの山々もすばらしいし、湖もすてきでした。 明日から、あの山たちに会いに行こうと、楽しくなってきました。 リギ山頂への登山電車 6日目: リギ山頂へ。 アルトゴルダウで登山電車に乗り換え、リギ山頂へ。 すばらしい眺めにマンゾクして、ハイキングで下山し、リギカルトバートを通り、 ロミティまでの途中では、草を食んでいた牛さんと一緒に歩き、 ロミティからはおりこうな大型犬と一緒にフィッツナウまで登山電車で下山。 フィッツナウからリュットリまでは、湖船で移動しました。 船上では、イングランドから来たと言うご夫婦と一緒で、写真を撮りあったりしたあと、 いろいろロンドンや、郊外の話をしてくださいました。 リュットリからバウエンまでの「スイスの道」をハイキングするつもりが 迷ってしまい、2時間ほど歩いて着いた所が、ゼーリスベルグ。 しかたなく、トレイブへ出て、湖船に乗り、ルツェルンへ戻ってきました ハイキングの途中、障害を持った人たちのグループと出会い (船の上でも一緒だったのです)、 しばらく同じコースをたどっていたのですが、 彼らが休憩している間に、どんどん先に進んだ私が、標識を見落とし、 wander weggに入り込んで、バウエンにたどり着けなかったようです。 ピラトゥス山 7日目: ルツェルン市内から姿の見えるピラトゥス山へ。 朝から全景がくっきりと見えているので 午後からの予定を変更して、朝から行く事にしました。 (昨日は、午後には山頂が雲の中だったので) ルツェルンからアルプナッハシュタットまで列車に乗り、 アルプナッハシュタットからは世界一の急勾配といわれる登山電車でゴトゴト揺られて30分。 ピラトゥス頂上駅からは、遠くアイガー・メンヒ・ユングフラウやら、 午後に行く事にしたエンゲルベルク山(頂上は雲がかかっているようです)も望めました。 ふもとの湖もバッチリ!! さらに段を上ってエーゼル峰の方へ、 また、クルムホテルの上にある岩山の周囲を歩くコースへ、 と、頂上を楽しんだあと、ロープウェイでフレクミュンテックまでおりて そこから、クリエンスエッグまでハイキング。 このハイキングでも、wander wegの標識でどんどん先を進んだのですが、 またまた、どんどん森の中に深く入っていくばかり。 道が途中でなくなっているところを、草を掻き分け進み、不安を覚えながらも、 やっとロープウェイの動いている音が聞こえ出したときには、 ほっとし、クリエンスエッグからクリエンスまでゴンドラに乗りました。 クリエンスの町に着くと、今度は、ルツェルン行きバス停が見つからず・・ そこへやってきた東洋系の若い男性に聞くと 自分もルツェルンへ行くところだから、と案内してくれました。 歩きながら、バスに乗りながら、いろいろ話せました。 彼は、バングラディッシュから5年前にスイスにやってきたとのこと、 今日は仕事が休みだから、もしよかったら、ルツェルンの町を 案内してあげるよ、というような事も言ってくれたのですが、 午後は、一人でエンゲルベルクまで行くつもりであることを伝えると、 すぐにわかってくれ、ルツェルンの町でさよならをしました。 午後、エンゲルベルクの町では天気はとてもよかったのですが、 3000mを越すティトゥリス山頂上駅は、残念ながら、雲の中・・・ 頂上への回転ゴンドラからのすばらしい氷河の眺めだけで 満足するしかありませんでした。 8日目: この日は、ウィリアム・テルに縁のある地を訪ねました。 列車でフリュエレンまで、そこからポストバスで10分ほど揺られると 広場みたいなところの塔の前にテルの親子像が急に現れ、 アルトドルフに到着した事がわかりました。 ここは、テルが息子の頭上のりんごを、見事に射抜いたと言う事で有名な町です。 親子像の前で写真をとってほしくて、地元の人らしいおばさんに頼むと ドイツ語で応答され、わからなくてポカンとしていると、さっさとどこかへいってしまうのです。 おばさんを目で追うと、ミニポストバスの運転手さんと話始め、私のほうを指差しています。 すると、運転手のおじさんが、ニコニコしながらバスから降りてきて わたしのカメラを指差し、撮ってあげると身振りで伝えてくれました。 あのおばさんもニコニコしてみていてくれました。とてもありがたかったです。 写真をとり終わった運転手さん、すぐにバスを走らせて行ってしまいました。 つぎは、テルが生まれた事になっているビュルグレンという村に行くのですが・・・ ビュルグレン行きのバスを待つ間、テル劇場や教会を見て回り、 バスの時間に合わせて戻ってくると、あのおじさんのミニポストバスがバス停に・・・ 10人ほどしか乗れないバスに、お客は3人。 ビュルグレンまでの10分ほどの間、ドイツ語しか話さないおじさん (写真をとってくれた運転手さん)とドイツ語のわからない私の会話は 一応あいずちをかわしながらのものでした。 ビュルグレンに着くと、(ここは、観光客も少ないけれど、博物館は見ごたえもあり 山里ののんびりした村に川が流れ、教会やら民家やら風情のあるところです) おじさんは、テルの像やテル博物館のある場所を教えてくれ、手を振って分かれました。 テルの礼拝堂や教会、博物館と見学させてもらったあと、 アルトドルフまでのどかな風景の中をてくてく歩いて戻りました。 このあとは、フリュエレンからテルスプラッテまで湖船で移動し、 (テルスプラッテには、テルが嵐の中で船から飛び移ったという岩やテル礼拝堂、 たくさんの鐘が帆のように並んでいるモニュメントがあります) テルスプラッテからシシコンまで、湖沿いをスイスの道に沿ってハイキングし、 列車でルツェルンに戻りました。これで、テルの一日が終了! アルトドルフ・テル親子像 9日目: この日は、ご存知、スイスの建国記念日です。 ルツェルンからバーゼルに移動し、すぐ見つかると思っていたホテル。 地図では歩いて10分くらいと思い、きょろきょろしながらスーツケースをころがしていった のに、到着できず、これまたむこうから歩いてきた老紳士に訪ねると 真剣な顔つきで「You are wroung!」アチャー!! とたんに、その紳士、私のスーツケースを引っ張って 今私が歩いてきた道を引き返し始め、ついて来いとのこと。 立体交差になっているあたりで、下るべき道を直進してしまったためだと言う事は このときにはまだわかっていませんでした。 私が日本から来た事がわかると、にこにこして、彼は、日系企業で働いてきて、 数年ほど前にリタイアして今日は、散歩中だというようなことを話してくれました。 大阪の事も良くご存知のようでした。いつのまにか、ホテルに到着。 フロント前までスーツケースを運んでくださり、御礼を言うと、握手しながら、 「会えてうれしかったよ」とのお言葉。 こちらがそのままの気持ちで、ほんとに感謝感謝の出会いでした。 とっても温かい手の感触が、しばらく残っていました。 無事、チェックイン後は、フロントで教えてもらって駅までトラムに乗り、 列車でヌシャテルとムルテンへ行ってきました。 この列車の中でも、1年前フランスからチューリッヒに移住し、 これから、ヌシャテル湖・ビール湖をクルーズしに行くという老婦人と一緒に過ごせました。 なんともいえないきれいな色の湖が見えてくると、とても目を輝かせて 「きれいねー、この湖の中にある島はとてもいいところで・・・」と話し掛けてくれ、 きっと亡くなったご主人との思い出の地なんだろうなと想像しながら、耳を傾けている私でした。 10日目 バーゼルから、チューリッヒとザンクトガレンで乗換、 アッペンツェルを通り越して、ヴァッサーラウエンという所まで 約4時間、車窓風景を楽しみながらの移動です。 ヴァッサーラウエンに到着すると、すぐ前からエベンアルプ展望台への ロープウェイが出ています。(15分毎位の間隔です) ロープウェイで頂上まで上がると、少し歩いて上にはレストランがあり 眺めは最高です。(すこしかすんではいましたが・・・) ハングライダーやパラグライダーを楽しむ人たちが20人以上も、 準備をしているところで、どんどん風をよんでは、飛び立っていっていました。 ここから、ハイキングで下るコースがいくつかあるのですが、 私には時間の余裕がないので、ロープウェイで下り、 アッペンツェルへ向かいました。 アッペンツェル地方の風景は、本当にのんびりのどかで こういうところで、しばらく暮らしたいなぁと思いながらローカル列車に揺られていると 降りるのも忘れてしまっていて、もうすこしでアッペンツェルでおりそこなうところでした。 アッペンツェルの民家は、とてもかわいいです。 おもちゃ屋さんの建物に先ず目を惹かれてしまいました。 シャボン玉がいくつもいくつもとびたっていくのです。 ザンクトガレンの大聖堂、さすが世界遺産だけあってすばらしかったです。 ストラスブール 11日目 この日は、第一日曜日で、バーゼル市立美術館が無料で入館できる日なのです。 その事を知り、予定を変更して早く帰って来れるスケジュールで動きました。 まず、フランス国鉄でコルマールへ、ここでプティットヴェニスを散策し、 旧市街の教会や「頭の家」をみてから、ストラスブールへ。 プチフランスの美しさに見とれながら、旧市街を歩き回って大聖堂にもいき、 バーゼルへ戻って、市立美術館へ。入り口の「カレーの市民」を見てから 館内も結構じっくりみてまわることができました。 たった1枚だけど、セガンティーニの絵を見つけて嬉しくなってしまいました。 閉館後、トラムで三国国境モニュメントへ向かったのですが、 ガイドブックの通りでは、たどりつけず、うろうろさがしていると 同じように地図を見ながらどこかを探しているらしい一人の日本人女性が・・・ 「日本の方ですか?」と声をかけると、たどたどしい日本語でちがうとのこと。 でも、すぐにお互いが、三国国境モニュメントを探している事がわかり 一緒に探しましょうと言う事になり、あっちでもない、こっちでもないと情報交換し やっとライン河のほとりに出て、きっとこっちのほうですよ、という所まで来たときには 出会ってから1時間近くたっていました。 その間に、お互いの事を知り合えて、なんとなく何年も前からの友達のような そんな気持ちになっていました。 やっとモニュメントにたどり着き、写真を取り合って、メール交換もし、 ホテルへ帰ってきたときにはもう暗くなっていました。 (モニュメントへは、トラム8番の終点で降り、その先の小川を渡って左のほうへ行くと モニュメントの表示があります。その表示に従っていくとライン川沿いに出る事ができ ライン川沿いに出れば、歩いて20分くらいです。) 12日目 フライブルク、ティティゼー、ドナウエッシンゲンをまわりオッフェンブルク経由でバーゼルへ。 とにかく、シュヴァルツヴァルト地方に行きたかったので、このコースを選びました。 ティティゼーなんてご存知でない人のほうが多いかも・・・ でも、美しい湖畔のリゾート地で、鉄道駅を出て、右に行くと自然と湖に着きますし、 湖船もあり、なかなかオススメのところです。 ドナウエッシンゲンでは、ドナウの泉に行きたくてどんなところか楽しみにしていました。 泉はとても澄んだ水が湧き出ていて、その水が町を流れるブリガッハ川に注ぎ込んでいきます。 その川沿いが、緑の美しい散歩道になっていて、15分ほどたどっていきました。 途中で引き返したのですが、そのずっと先でドナウ川になっているのです。 帰りの駅に着いて、ベンチに座って、疲れを感じていてふと気が付いたことが・・・ ここの市庁舎も見たかったのです、前に噴水になっているという音楽家達の彫刻があるという。 また、帰りの列車の時刻を確かめてから、市庁舎へ向けて、坂道を登っていきました。 ありました、彫刻の噴水が。かわいい音楽家達でした。 それだけで満足してバーゼルへ帰れました。 ラインの滝 13日目 バーゼルからシャフハウゼンへ列車で移動し、バスに乗ってラインの滝へ。 落差はあまりないとは思っていたのですが、実際近くに行ってみると、 結構迫力があり、有料の遊歩道を歩く事は、オススメです。 そのあと、シャフハウゼンの旧市街を散策し、ムノートへ上って町並みを眺め (ここも、いいポイントです)列車でシュタインアムラインの町へ。 駅から道路を歩き、ライン河を渡ると旧市街です。 市庁舎広場を取り囲むようにして立っている建物の壁画がすばらしいです。 ライン川沿いも来てよかったと思えるところでした。 そのあと、列車でクロイツリンゲン乗換でロマンシュホーンまで ボーデン湖の風景を楽しんできました。 その間、これまたドイツ語しか話さないおじいちゃんと一緒になり、 身振りで、その見えている土地の事を説明してくれ、いい思い出になりました。 14日目 マインツへ移動。チェックイン後、ライン川沿いのザンクトゴアとバッハラッハへ。 以前来たときは、冬のライン河で、泥の色をしていたんですが、今回は、美しい青い川でした。 古城もしっかり見え、やはり青空の下が一番と思えました。 わたしは、バッハラッハの町が気に入ってしまいました。 建物自体が、木組みで美しく、ゆがんではいるものの歴史を感じさせてくれます。 町のすぐ後ろは、ブドウ畑が広がっていて、シュターレック城もみえます。 15日目 ケルンとアーヘンへ。ケルンへ向かう列車がヴィースバーデン経由とあったので、 昨日とは違う反対のライン河沿いを行くのだと思って楽しみにしていたのですが 実際、どんどん川から離れ、牧草地帯ばかり走りおまけにトンネルも多い! 何でや!!と思ってよくよく地図と時刻表の駅名などを見ると、 新しくICE等用に路線が作られたみたいでした。 しかし、ケルンに到着し、まだ駅構内なのにガラス越しに見えた大聖堂を見て 一気に気持ちは大聖堂のみになってしまいました。 周りからいろいろ角度を変えて眺め、中に入って、ステンドグラスや祭壇、ロホナーの絵、 東方三博士の聖遺物、バイエルン窓・・・とても見ごたえがありました。 それに、塔を上る階段の段数!500段以上あるんですよね? 途中で数え始めたものの、すぐわからなくなってとにかく上るだけ上ってみました。 一番てっぺんに手が届きそうなくらいの階段の最後に着いたときは、へとへと。 でも、ライン河や町並の眺めはすばらしかった! 市庁舎やとおりを散策してから、アーヘンへ。 大聖堂も見ごたえあったけど、お城のような市庁舎には、びっくり。 帰りに、コブレンツでドイチェスエックまで行ってきました。 そこまでは、列車も順調だったのに、マインツまで早く帰りたいのに、 帰りの駅で10分たっても、20分たっても、30分過ぎても列車は来ず、 列車の遅れの表示がどんどんのびていくばかり。 40分過ぎたら、表示はとまったままで、ドイツ語での放送はあるものの わたしにはさっぱり??? 周りの人は、いらだたしく携帯で連絡したり、場所を変えたり、ホームから去っていったり・・・ でも何人かの人は、座り込んで待つそぶりだったので、そのうちには来るんだろうと思っていると、 やっと到着。この日も、帰りは暗くなってしまいました。 コッヘム 16日目 ライン川沿いを再びコブレンツへ向かい、モーゼル川に沿ってトリアーへ。 2世紀からのポルタ・ニグラの中に入り、またまた上まで上って町並みを眺めてから、中央広場へ。 大聖堂や聖母教会、宮殿公園、カイザーテルメンを見て、列車に乗り、コッヘムへ向かいました。 コッヘムは、ブドウ畑に囲まれたモーゼル川沿いの美しい町です。 小高い丘には、ライヒスブルク城が見えています。 シュロス通りの途中から急な坂道を登っていくと、ブドウ畑や農家が見えてきて、 さらに上っていくと、ライヒスブルク城に到着です。 城内は、1時間ほどのガイドツアーでないと見学できず、 ちょうど後10分ほどでツアーが出るときだったので参加しました。 ドイツ語での案内になるのですが、各国のパンフレットを渡してくれるので 日本語のものをもらって、スタートしました。 ガイドのコニーさんは、時々パンフにない事も話しているらしく、 パンフに載っていない内容は、ただ一人ドイツ語のわからない私には 英語で伝えてくれ、とても気配りしてくださってありがたかったです。 マインツへ帰る列車に乗るときに、又列車がなかなか来ず、 ホームで待っていると放送が入り、お客さんたちがみんな 駅舎の中へ引き上げていくという一幕がありました。 放送がわからず、ポケットしていたら、一人の女性が、「ノートレイン!!」と教えてくれました。 列車がないの???でもここから帰るには列車しかないよ・・・ 駅舎の中に入ると一応みんな待つ体制なので、 私もジュースを飲みながら来るまで待つ事にしました。 どのくらい待ったか…一時間以内だったとは思うけれど やっと列車の姿が見えたときは、猛暑でぐったりでした。 17日目 朝から食欲がなく、ひどい下痢と吐き気でどうしようかと思いながら、 マインツからフランクフルトにホテル移動。 そんなときに又親切な人がスーツケースの移動を手伝ってくださり、大変ありがたかったものです。 チェックイン後、少し休憩すると又元気が出てきて、出かける事にしました。 今日で観光は最終日。明日は帰るのだとチョッピリ名残惜しくもあり 日本へ帰る喜びも感じながら、ICでカッセルへ。 カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅から、バス・トラムを乗り継いで ヘラクレス像の足元へ。下から見上げながら、はるかかなたのカッセル市内を眺め、 カスガーデンをヴィルヘルムスヘーエ城まで散歩して下りました。 いつもならきっと、市内へも足を伸ばしているはずなのに、 まだチョッピリ胃のあたりが具合悪く、列車に乗ってしまいました。 マールブルクには寄ってみたくて、駅に降り立ちゆっくりマルクト広場へ。 途中、装飾の美しい建物が並び、丘の上の城まで行くと、 ここからの町の眺めがとってもすばらしくて、体調の悪さもどこかへ消えていました。 マールブルク 18日目 帰国のため、フランクフルト空港へ。 フランクフルトでのホテルは、エクセルシオールといって、中央駅前の便利なところで、 ミニバーの中の飲み物はすべて無料でした。たった一泊しかしていないけど、 おすすめホテルです。 19日目 無事帰国できました。今回もたくさんの方々の温かさをいただきました。 帰国便の中で、これまた一人でイタリアを廻って来たという青年と隣席になり、 お互いの旅の報告会みたいな話で、花が咲きました。 ドイツ・フランスでもそうでしたが、イタリアでも猛暑で、40度越えていたとのことでした。 関空について、「わ〜、涼しい!!」と思ったのは、初めてだったように思います。 これで、私の2003年の夏は終わりです。 いちばん上へもどる |
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