マダム・ダンの旅のメモ帳
海外と日本をひんぱんに行き来する「旅超好きマダム」です


「ウィーンのニセ警官」

 こんなことは皆さんも経験しておられるかもしれませんが、昨年のウイーンの話です。私はウイーンは5〜6回目ですが、このようなことは初めての経験でした。
 
 歩くのが大好きな私は、カールスプラッツより歩いてフォルクス・テアター(駅)近くのホテルに 戻っていました。途中、フォルクス・テアター駅附近で、一人の青年に「カメラのシャッターを押して」と声を掛けられ、「夜も7時〜8時くらいの暗い時にこんなバックでいいのか?」と一瞬思いましたが、言われる通り押しました。

 次に「シュテファン、シュテファン」と言うので、つたない英語で 「方向はこちら、でももうクローズだよ」と言うと、「ヤパンか?」と聞くので「そうだ」と答えました。そうしたら、いきなり警官らしい男が出て来て、「パスポート、パスポート!」と警察手帳を見せながら言います。

 警察手帳は日本でも実物は見たことがないので、「これは怪しい」と思い、「こんなのにひっかからないぞ」と思いながら毅然として、「ホテルに預けてあるので今は持っていない」と申しました。その時本当は持参していましたが・・・。

 それは理解できたのか「No?」と言うので、「No」と答え、これを何回か繰り返す。ひつこいので、きつい言葉で「それでは一緒にホテルに行こう」と言いましたら、二人してそそくさと去って行きました。

 後で考えると、「カメラ、シュテファン、ヤパン、パスポート、No?」だけで、ドイツ語圏なのにドイツ語も英語らしきことばも話していません。彼らはウイーンに「出稼ぎ」に来ていたようです。私も意外に冷静でしたし、とにかく何もなくて安堵しました。こういう話しはよく聞きますので、気を付けた方が良いと思います。

このHPの「海外のちょっと怖い話」を読ませて頂いて、私の体験を少しばかり。
                              
                                       (2006/7)

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