The Yamato Museum
Kure-city, Hiroshima-pref., Japan
ヤマト・ミュージアム
(呉市海事歴史科学館)


(上写真:科学館正面、前に展示の船体部品は戦艦長門の物)


  
平和の大切さ−遺された人たちへ−
 戦艦「大和」は戦局の悪化する中、二度と帰ることのない水上特攻として沖縄に出撃し、昭和20(1945)年4月7日、その途上で3056名の尊い命とともに沈没し、壮絶な最後を遂げました この悲劇の巨艦「大和」は生まれ故郷の地「呉」において、今も私たちに平和を訴え続けています  (当館公式リーフレットより転載)


(展示室の様子)


戦艦「金剛」のヤーロー式ボイラー(実物大模型)

戦艦「大和」の十分の一模型は圧巻である、全長26.3m 「大和ひろば」

模型後部から見た「大和」、後部カタパルトと搭載の零式観測機の様子がよく分かる

三階から見た「大和」、その素晴らしい完成した全容がよく分かる
館内展示の各種砲弾
いちばん左が「大和」の主砲46cm弾
他に戦艦「陸奥」の41cm砲弾なども見える
時代遅れの「大艦巨砲主義」
「大和」が参加したレイテ沖海戦の米軍による実写
「大和」は砲塔に被弾し攻撃を回避している様子が分かる
死ぬのを義務づけられた戦艦「大和」
「大和」の最期となった「沖縄特攻作戦」では米軍に攻撃され
大爆発を起こして沈没、3056名が艦と運命をともにした

1999年の潜水艇などによる現地調査で明らかになった
海底での「大和」の現在の状態 如何に当時の爆発が
激しく凄まじいものであったかが伺える (復元模型)
今も海底に残る「大和」と多くの兵士たち
現地海底で潜水艇によって撮影された画像の数々
戦後50年以上経っているのに保存状態は良好である
(すべて館内のヴィデオ映像から)

潜水艇で海底から回収された遺品・兵員の靴(上)
同・伝声管など(右)(ともに展示品)
館内の他の展示物

「人間魚雷」回天
これに乗った若者たちが百名以上死んでいった



特殊潜航艇「海龍」後期量産型
これも大型の「特攻兵器」であった 戦争とはこのように過酷な物である



海軍・零式艦上戦闘機62型(ゼロ戦)
開戦当時は世界で最も優秀な戦闘機であったが、末期には特別攻撃隊(特攻隊)に使われ、多くの前途ある若い命を散らせた


「大和」とともに海に沈んでいった臼淵大尉の遺書(右)、多くの人の心情と多くの示唆に富む遺書である


大和乗組員・花田泰祐掌航海長(中尉)の遺書
「大和」沈没に際し茂木航海長とともに艦橋の羅針儀に身体を縛り付け、「大和」と運命を共にした

「朗子におくる」(注:長女)
 
   
昭和九年六月十日生まれて以来、朗子とともに暮らしたことは幾月。
  実に父として短い子に対する接触だった。
  然し朗子はお父さんに対する教へを良く聞いて呉れ、よく勉強して呉れた。
  お父さんは何より嬉しかった。
  お父さんは世が世ならどんなことをしても朗子の希望通り勉強さしてやり度かった。
  だが戦局は朗子の知って居る通り。今更お父さんが申し聞かせる迄もない。
  将来何をなすか朗子の所心に一任す。
  志操まず堅からば、よろしく判断して世の中に立て。
  父の望む処は真に多くの世の中の人のために生きよ。

                                    
当館公式リーフレットより転載
 

(戦争関係以外の展示:戦後の造船と海運の発展と歴史)


戦後の1975年当時、世界に誇った巨大タンカー・日精丸の模型(呉にて建造・1975・48万4276t)

「大和」が建造された旧「海軍工廠」、戦後NBC、現IHI(旧名:石川島播磨重工業)のドック



 戦艦「大和」は,昭和16(1941)年12月,呉海軍工廠(海軍直轄の工場)で,当時の最先端技術の集大成でありながら極秘裏に建造された世界最大の戦艦です。しかし昭和20(1945)年4月7日,沖縄特攻作戦に向かう途上,米艦載機の攻撃を受け沈没,乗員3,332名のうち3,056名が大和と運命を共にしました。しかし,大戦艦「大和」建造の技術は生き続け,世界一の大型タンカー建造だけにとどまらず,自動車や家電品の生産など幅広い分野で応用され,戦後の日本の復興を支えてきました。10分の1戦艦「大和」は,平和の大切さや科学技術の素晴らしさを後世に語り継いでいます。

                                
    (公式サイト・トップページより一部抜粋)

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「沖縄決戦」で亡くなったすべての兵員および民間人、外国籍の軍属、徴用された人々のご冥福をお祈りします
旅のイマージュ    
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