このたびのたび・モロッコ・店と人々２

八百屋の若者はあまり仕事に気が入らないらしく、客に声もかけず路地の通行人ばかりを見ていた　野菜そのものは大きくて立派な代物である

モロッコで出会った人びと
店と商人と客

People I met in Morocco
Part 2

買い物を終えた老人がゆっくり歩く脇で、ネコは行ったり来たりしながら肉片が上から落ちてくるのを待ちかまえている

絨毯屋の前を走る女性ライダー　女性に対する戒律・タブー・束縛の多いイスラム社会でこういう女性を見かけるのは、世の中が変化している証左である

カスバの路地の露天商　馬車の時代に作られたカスバ（旧市街）の道に車が入ってきた　この青年の「店」の一部商品がタイアに踏まれたが、彼は抗議ひとつしなかった

カスバ商店街のドライ・フルーツ商人は陽気だ　店員たちと大声で冗談を言い合う

カスバ内の食料品店の老主人　レジは息子に任せてゆっくりとした手つきで規格外の豆を選別中であった

カスバの露天衣料屋さんの祖母と嫁　子どもの手袋なのだろうか、商品全部をひっくり返して丁寧に選んでいた

カスバ通りの食料品屋の主人は商売上手　おしゃべりが上手でおまけをしたりするのでけっこう客が来ていた

カスバの通りの露店の卵と香草売りの老人　香草がしなびてきたので水をかけている　ちょうど学校が終わった小学生たちは店を冷やかしながら帰って行く