旅のイマージュ:ヴァティカンのクリスマス


VATICAN・サンピエトロ広場
 ヴァティカンは世界が知るカトリックの大本山、ずっと世界の歴史を変えたり関わってきた また当然カトリック教徒を動かしてきたし、他の宗教にも影響を及ぼした ここはラテラン条約で世界最小ながらも独立国家として認められた しかも世界最短の鉄道路線もある 歩くと分かるが「散歩がてら」に「国境」を一回りできる大きさである

 しかし教皇庁の建物内部の歴史資料やシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロ他の天井・壁画や名作のピエタ像などは世界の宝と言えよう カトリックでなくても訪れる観光客も多い 我が日本人もその中に多くいるし、ツアーにもかならず入ってくる

 さて、日々の礼拝・儀式にもまして、ここが賑わう時期がある それがクリスマスである ヨーロッパの国々はどこでもこのような「ベスレヘムでの幼子イエスの生誕の人形」が、町の広場に飾られるが、何と言ってもここは大本山、そのセットも半端ではない 人形が人間の実物大で、まるで映画のセットである このそばで教皇が世界に向かってミサを取り持ち、新年には「世界平和」を願うスピーチをする こういう物が「世界文化遺産」でなかったら、他にどんな物があるのだろうか?

 
蛇足ながらここで目に付く中世風の衣装を身につけた警護兵は長年スイス人の傭兵(出稼ぎ)である

--世界遺産--
World Heritage

注:この写真は20数年前の光学フィルムをスキャナーで読み込んだため鮮度が落ちています

旅のイマージュ    
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