<トルコの鹹湖(塩湖)>
 トルコの国土は広い およそ日本の2.5倍の広さである その中には農耕地から古代遺跡、大都市、荒れ地、山地が散在する しかし日本とまったく違う光景にも出会すことがある それがこのトゥズ湖という「塩湖」である 湖と言っても水そのものははるか向こうに僅かしか見えない ほとんどはカチカチに固まった塩の原が続いている 上の写真も湖底部分である(黒い部分が向こう岸)

 こういう代物はアメリカのスピード記録挑戦で有名なユタ州の湖をはじめ、意外と海外には多くある それらの塩のほとんどが国家の「専売」であって、民間人は勝手に採取出来ない ここも例外ではなく、国家に管理されている 中国でもインドでも日本でも、「塩は国家の専売」であって国家の財源ともなってきた 往年のアカデミー賞作品賞の名画「ガンジー」でも、支配者イギリスの圧政に抵抗するために、民衆が海岸まで行進し鍋で塩を作り、官憲が弾圧するシーンがあった

 それにしてもこういう場面に出会うと、日本人はただ「うわー」とか「スゴイ!」とか発する言葉の種類が少なくなってしまうのは仕方のないことか まことに世界は広いのである


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