大都会の静寂・宗廟・大韓民国・ソウル
宗廟は大韓民国の首都ソウルの町中にある 本来の意味は「祖先を祀る霊廟」という意味である 中国にもあるが、此処の宗廟は李氏朝鮮の始祖、李成桂時代の1395年に完成した 後年「秀吉侵略軍」によって破壊されたが、1608年に再建された 現在はユネスコ世界文化遺産に指定されているが、一見して他の世界遺産ほどのインパクトはない ソウルといえば大韓民国最大の都会であるが、この場所はなぜか静寂な場所となっている 広大な敷地と言うこともあるが、鬱蒼と茂る木々に騒音が吸収されているのであろう 散歩をかねた人々が歩いていたり、韓国人が家族連れで訪れたりしている どの場所も霊が漂っている雰囲気である この写真はメインである壮大な「正殿」ではなく、沐浴して祭儀の準備をする場所・「斉室」である いわば付随する建物である それにも拘わらずなぜか写真を撮りたくなって、撮ってしまった 決して派手でも華麗でもないが、なぜか心が落ち着く場所なのである |