中世の残るローテンブルグ(ロマンティック街道)
Rothenburg ob der Tauber, Romantisch Strasse, Bundes Republik Deutschland

 ローテンブルグはチャーミングな城郭都市(burg)である 他のロマンティック街道の都市と同様、外壁に囲まれた石畳の中世がそのまま残る町である 車や観光客の喧噪がなかったら、容易に中世にタイムスリップができる気がする

 しかし、この町も実は本来の物ではない 第二次大戦中にこの町も例外でなく戦場になり、破壊され瓦礫になった しかし住民の熱意と多額の寄付のおかげで、ほぼ元のままの姿を取り戻した 大都市ケルンの聖堂やドレスデンの歌劇場など、ドイツでは戦前の姿に戻すのに大変熱心である

 日本では空襲後もそういうことにはならなかった 鉄筋コンクリートばかりを作っていったが、それは「石の文化」と「木の文化」の違いかも知れない 日本は歴史は古いが、ヨーロッパと較べて割合古い物を残そうとしないところがある

 さて、こういう町がヴュルツブルクから南のフュッセンまで延々と続いている 日本でいうと、木曽路の宿場町にやや近いが、規模も町の作りもはるかに大きい 私たちはこの町は二度訪れたが、こういう街々の魅力をうまく書き表すことは難しい とにかく一度目で見ることしかないかも知れない


内部リンク:ロマンティック・シュトラッセ(街道)

旅のイマージュ    
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Analogue camera: Nikon F3