バイエルン王国・夏の離宮・ニンフェンブルク城
Schloss Nymphenburg von Bayern

 ニンフェンブルク城は素敵な離宮である ミュンヘン西の郊外に17世紀後半に作られた端正な宮殿で、大きな水路や池が独特な雰囲気を醸し出す 庭園も込み入った造りではないが、「シンプルにして端正」といったらいいだろうか 白鳥ほかの多くの水鳥たちも我が住居のごとく自然に生活している

 その時代は「絶対主義」最盛期で、どの王族も競って大きな宮殿や城を造らせていた その最も代表的なのが、仏・ブルボン家ルイ14世のヴェルサイユ宮やオーストリア・ハプスブルク家の離宮・シェーンブルン宮である ここ南ドイツのバイエルン王国も国内のあちこちに城や宮殿を持っていた

 後にこの離宮で生まれた「メルヘン王」ルートヴィッヒ2世もアルプスに近い場所に、ノイシュヴァンシュタイン城を作らせた しかしその浪費で国が傾くことになったのは有名な話である 彼は中世にあこがれ、「偉大な騎士道物語」を描く作曲家・ワーグナーと親しくなる しかし最後に彼は謎の死を迎える 暗殺説も取り沙汰されている それはともかく、此処は良い城である


1985年撮影のフィルムからスキャナーで読み込んだため画像の鮮度が落ちています

   
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Optical camera: Nikon F3, Transferred from reversal film by scanner