二十九話 「北京旅行で注意すること」
今朝(2008/8/4)の日経新聞にこういう記事があった 四日後に始まる「北京オリンピック」に合わせた記事である これは中国以外の「発展途上国」の旅行時にもそのまま当てはまるので、以下それを引用する 大いに参考にして欲しい(引用は下の表の部分)
(写真はトルコ・イスタンブール・ドネルケバブのサンドイッチ屋台)
>渡航前の準備 旅行前検診を受ける 英文診断書かアラートカードを用意 使い慣れた一般薬を買う アルコール入りジェルやティッシュを持参 海外旅行傷害保険に加入 破傷風の予防接種を考慮する |
>旅行中の重病・大けが 病院は最高ランクの「3級甲等」を選ぶ 病院所属の救急車を呼ぶ 病院では外国人対象の診療部を探す 乱診乱療対策のため領収書をチェックする |
>下痢・感染症対策 生もの、生水を口にしない カットフルーツ、氷、歯磨きの水にも注意 石けんや流水での手洗いを頻繁に 水がない場所ではアルコールで手指消毒 医療機関は外資系クリニックへ 犬や猫、鳥を売る市場には行かない |
一般的(特に先進国以外の旅行)には、上記赤字(筆者注)の部分が大切である そういう国では、日本国内では考えられないことも多い 水がどこでも飲める日本に対して、「水道でさえ滅菌消毒が出来てない国」や「水の硬度が高すぎる国」、「水道水に濁りがある国」などなど多くの問題があるのが現実だ だからといって、途上国ではミネラル・ウォーターでさえも安心できない 使用済みボトルに水道水を入れていたアルジェリアのレストランのケースや川水や溜水で洗った皿やコップを出すエジプトのナイル川クルーズ船など、まさに危険がいっぱいである エジプトの場合は仮にミネラルウォーターが優良品であっても飲用不可となる これらの場合、「アミーバ赤痢」や「肝炎」などの感染症の問題がでてくるのだ また筆者のように、狂犬病蔓延地域で狂犬病の恐怖にさらされた者(タイ)もいる 狂犬病は現在に日本では「ない(絶滅した)」とされている 特に「一人旅」の人は誰にも注意喚起されないので、自己責任で注意深く旅行するしかない また野生動物や放置された動物も危ない 海外でアライグマやコウモリで狂犬病に感染した例がある 野生動物は可愛くても触らない方が良い 危ないのは「屋台の買い食い」である 現地人は「免疫」があるので何ともない場合でも、「清潔な日本人」には危ない場合がある それに肝炎はすぐに発症しない 後になってガンになったり、家族に伝染する この場合、エイズ同様自分だけでなく愛する家族をも不幸にしてしまう また最近のアジアでは、「鳥インフルエンザ」や「O157」などの危険も知られてきた 衛生観念の低い国では危険がいっぱいである さらにアフガン、イラク、スーダンなど紛争地ではなく、今まで「スリ、置き引き」などを除けば比較的「安全」とされてきたトルコ、印度、インドネシア、タイなどでも「イスラム過激派」による爆弾テロ事件が目立つ 大体は駅や市場、盛り場、ホテルなど(例外的にアメリカ大使館付近)がターゲットになる そういう場所には、出来るだけ近づかないことが望ましい ツアーの場合は情報収集が比較的出来ているが、今度はそのツアーバスが衝突・転落したりする事例も間々ある 近年刺殺事件や通り魔など危険が増した日本だが、それでもまだマシな方だ とにかく、「海外は日本とは違う」という意識を持って旅行するしかない−ということである |