オハイオからのメール 
Mails from Ohio, USA Founded in August, 2004 / Updated: March 7, 2007

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 このコラム執筆者は、アメリカ人と結婚され、現在オハイオ州シンシナティーで秘書をされている、大阪出身の由谷美保子さんです。オーナーのサイト記事がご縁で、このサイトに不定期で投稿していただくことになりました。ご出身が芸術大学の映像学科映画専攻で、元映画配給会社の企画宣伝担当の方らしく、人間関係が豊富で、描写が緻密、しかも口語体での語り口と合わせて、意外なおもしろさと考えさせられる内容があります。テーマも一般日本人が知らないオハイオというアメリカの「地方の州」の町の様子、人々のくらし、アメリカ人のメンタリティー、国際結婚の問題、アメリカの自然の様子、日本との比較文化など、あまり日本のマスコミで紹介されないことが盛りだくさんです。異文化理解にも最適です。ぜひご期待ご愛読下さい。

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 筆者の自己紹介  国際結婚について コミュニティー
と日本人
葬式と埋葬 オリンピック
とアメリカ人
「労働の日」 大統領選 魚注文の日 感謝祭 クリスマ
クリスマスの大雪 びっくりする
ロブスター
アメリカの野球場 オシャレな街
マウント・アダムズ
日本にない「夏時間」
ケンタッキー州
(競馬とウィスキー)
映画の中の
シンシナティ
アメリカの
「歩行者天国」
信じられない
アメリカの医療事情
「125年ぶりの暖冬」
声をかけるアメリカ人
声をかけない日本人
アメリカのお墓事情 年齢を書くのは差別 トルネードの被害

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   投稿者自己紹介      

 私は神戸生まれの大阪育ちで、大学は大阪芸術大学、就職先も大阪の映画関係会社で、大阪は心斎橋で大学卒業後9年間働き、結婚を機にアメリカに来ました。結婚するまでは大阪から一歩も出たことのない都会っ子でした。現在、アメリカはオハイオ州で田舎の生活に日々驚きを経験しています。

 映画好きな母親の影響で子供の頃から映画を沢山見て育ちました。その影響で大学では映像学科に進み脚本書きや映画制作の勉強を、就職は映画館の企画宣伝を担当しており、学生時代から映画づくしの日々でした。あまりに映画の裏の世界に長くいたので、そのうち趣味だった映画鑑賞も趣味でなくなり純粋な気持ちで映画を鑑賞することができなくなっていましたが、今は又いち映画ファンに戻って、楽しく鑑賞しています。

 英語はまだまだわかりませんが、アメリカはさすが映画が充実しておりテレビでも早くに映画が見られますので、日々テレビにはまって楽しんでいます。アメリカではケーブルテレビ、pay per channelが非常に発達しているのでビデオ化と同時、またはそれ以前に自宅で映画が楽しめます!自宅には200局以上のチャンネルが入っています。

 今は某会社の秘書をしています。毎日120キロから140キロのスピードでフリーウェイを飛ばし、なぜか隣の州まで通勤しています。雪の日は片道3時間もかかります。田舎で鹿や他野生動物がびょんびょん飛び出してきます。生活の中で日々体験する事を、アメリカと日本の違いを思うことをご紹介していきたいと思います。


  国際結婚について  
                

私はアメリカ人と結婚して国際結婚を体験している一人です。自分がまさか国際結婚組になろうとは、全く考えてもいなかった事です。留学の経験もなく、英語の成績もひどく、アメリカに憧れたことも移住も考えたことのなかった私が国際結婚で渡米したことは、自分でもまだ驚きです。

 私の場合、主人と国が違う、言葉・出身地の環境・文化が違う、そういう典型的な違いに加え年齢が21歳違うということで世代も違う(勿論彼が年上ですよ!私より21歳年下の旦那だったら私は犯罪者です!)そんな2人が上手くやっていけるのか?と周囲の心配も色々ありましたが、私達の中では特にそれらは心配した事がありませんでした。愛があれば年の差なんて。や、愛は国境を越える。など言いますが、これは・・・「本当」です。

 と、いきなりノロケていますが本当なのです、国際結婚=なにか大事のように思っている人も多いと思いますし、実際そうなのかもしれませんが、国が違っても同じ人間、何も難しいことはありません。しかし、一緒に暮らしていく中で、思ったほどではありませんが改めて「違う!」と思うことがやはりでてきます。日本人同士もそうだと思いますが、出身地が違うという事は習慣や文化が違い、言葉も違い(方言など)何かと疑問や問題は多いと思います。国際結婚の場合、なにといっても出身国自体が違う、これは本当に大きな違いだと思います。

 私達夫婦のケースは、他の国際結婚組からも「変わったケース」だと言われています。幾つか理由があって、その1つは国際結婚では、どちらかが相手の国に転勤や留学などで滞在経験がある事が多く、事前に相手の国のことを少しでも知っている事が多いそうです。又言葉について滞在経験があるので日常会話ができる又は滞在経験がなくても相手の言語を学んだことがある等どちらかが必ず会話ができる状態が多いとか。どちらかが相手の国の言語を話せる、という事からつきあいも深まり結婚に至る・・というのが多いようです。それは私もわかります、いくら愛がある、といっても一言も通じないのでは結婚まで至る付き合いに発展しにくいと思います、しにくい。と思うだけで、完全にない。とは思いませんが。

 しかし私達は留学や転勤で知り合ったわけでないので、お互いの国に移住した経験がありません。ですから、お互いの国に対しての予備知識があまりないままのスタートでした。主人は日本に昔から友人がいて馴染みがあったことはそうなのですが、長期滞在を経験していませんので、日本の文化に触る事もなく、興味も特になく、まだまだ日本に関しては謎の部分が多いようです。私もアメリカは文化として商品として日本に多く輸入されているので、そういう点から一般的な知識くらいでした。アメリカのブランドを使用したり映画や音楽を聴いたり程度でアメリカ自体に興味は全くありませんでした。

 会話も私の英語片言でのやり取りでしたが、遠距離での付合い期間が長くメールが主なやり取りでしたので、辞書を片手に使用でき、その為、自分達の間では「ちゃんと話が通じている」とお互い思っていました。結婚前に数回に渡り日米間で会うたびに「なんだか通じてない・・?!」と思うことも正直多かったですが、会うと嬉しくてそのあたりは曖昧にしてきました。

 結婚するまで8年に渡る歴史があるのですが、そのほとんどが遠距離で別の国からの付き合いでした。これも変わったケースと言われますが、しかし、これは国際結婚している人の中では少数派かもしれませんが、国が違うわけですから何年も遠距離恋愛だった。という人達は割といます。そんなに珍しいことでもないように思います。余談ですが遠距離で恋愛をあきらめてしまう人は国内間でも多くいますが、私は距離が別れの理由になるのはおかしいと思います。社会人になれば休日も自由時間も制限されますから、遠距離でも短距離でも同だと思います。

 後、世代が違うといことは大きいです。世代が同じだと国が違っても映画や音楽で同じ時期に同じものを鑑賞していたという事は多いです。私は大阪時代、外国人の友人・知人が多くいましたが、やはり年齢が近いとその手の話が通じました。事件にしても覚えている記憶が同じものが多く、共通の話題は国が違っても多いものです。食事にしても趣味にしても、年齢が近いと関心事が似通っているのか、同じような感覚が持てます。行動パターンも年が近いとやはり似ています。違う国の子供集まっても1時間もするとすぐに仲良くなるというのと同じですね。年が近いと片言ながらもどこかで共通の会話がすぐに見つかるように思います。

 主人やその友人達は50代といっても、とても50代には思えないパワーの持ち主たちです。飲むは騒ぐは、野外でのスポーツ、遊びにと20代の若者達状態で日々生活を楽しみ、実際一緒に何かをして遊ぶ時は年齢に関係なく、子供達と親の世代が一緒になって騒ぎます。そのあたりは日本人の疲れたおじさん達とは全く違います。ハーレーをかっ飛ばし、ジェットスキーやゴルフにホーシューゲーム(注)に大忙しです。彼らも疲れています、体力も落ちています、でも遊ぶ時には思いっきり遊ぶのです。

 日本にいる外国人達も週末はよく遊びますよね、こちらでもそうで年齢なんか関係ない、遊ぶ時は童心に戻って遊ぶ、幾つになっても元気。というのは驚くことです。何をするにも年齢制限はありません。バーでも夜遅くまで飲んで騒いでいるのはこの年代が一番多く、私のように30代だと、子供を迎えに行かないと。明日の仕事に響く、お肌が荒ちゃう・・など早めに切り上げるのが多いです。若いと理由が色々ありますよね、特に30代は10代や20代前半の時のように自分だけで楽しめるのではなく、家庭を持ったり仕事に責任ができてきたり・・色々あります。

 しかし、50代の彼らには子育ても終了し、仕事も引退に向けて残りを消去するだけ、又は自分が上の地位にいるので多少の融通が利くこともあります。とにかく元気でこちらに来て最初に驚いた1つはそのパワーです。しかし、そんな彼らともやはり年齢の差を感じずにはいられない事は日々多いです。

 やはり、感覚の違いは常に感じます。一緒に騒いで遊んでもその際にかかっている音楽、食べ物などに違いが現れます。話題にしてもまず興味を持つ観点が違います。彼らはベトナム戦争体験者たちです。戦争体験という、生きてきた歴史が大きく私と違います。私はそういう事で、国際結婚から生じる疑問や問題点に加えて世代の違いも同時に体験しており、その事でもっと人より違う観点から何かを体験しているのかもしれません。年上の彼らからは色々な事を学ばせてもらっているように思います。

 国際結婚について、よく「言葉の壁が問題」と聞きますが、言葉は正直なんとかなります。私も英会話は全然まだまだ駄目で自分でもあまりのアホさ加減にひっくりかえる事も多いですけど、ゼスチャーでもなんとかなります。絵を書いても通じます。銀行や郵便局、レストランでもとにかく言葉はなんとかなるものです。同じ人間ですから、表情や動作だけでもなんとかわかってくれます。

 子供ができた場合、言葉を2ヶ国語教えることも親にとっては大変な苦労だといいます。やはり現地の言葉をどうしても先に覚え、頻繁に使用するので片方の言語は親が時間を作って教えないといけません。会話ができないという事は里帰りの際に、自分の親、彼らの祖父母と会話ができないことになりますから、会話力はやはり無視できませんが、それでも孫と祖父母ですからこれも又なんとかやっていけるでしょう、私は子供がいないのでなんとも言えませんが、私の母と主人も会話できなくても、ゼスチャーやしぐさでほって置いても2人ちゃんと通じているので、大丈夫だと思います。国際結婚でも同じ言語圏の人間同士じゃない場合、言葉が違うのは百も承知。壁はあるけれどなんとかなります。

 もっと大きな問題はやはり文化や習慣の違いのように思います。私のところは幸い主人も私も無宗教で宗教の問題はありません。違う国同士の宗教の問題は大きな問題です。宗教の違う2人の結婚は大変だと聞きます。食事にしても宗教上のことで食べ物が限定している家庭では毎日の料理にも気を使わないといけないし、そこに又儀式などが加わります。断食のある宗教では慣れないとそれは苦しい苦行だと言いますし、子供がいるとその子をどちらの宗教にさせるか、で人悶着でしょうし。親同士の意見だけでなく親戚一同を巻き込むことになるかもしれません。しかし、妥協案や話し合いは必ずできます、言葉がままならなくても訴えることはできると思います。

 文化や習慣も慣れるまでに時間はかかると思いますが、慣れって恐ろしい・・・と人はすぐに環境に慣れていくものじゃないですか?時間がかかる、かからないはあるにしてもこれも克服していけるものだと思っています。日本で面倒だなあと思う習慣がなかったり、マイナスのことばかりではないので、プラスマイナスゼロかもしれません。(例えばお中元、お歳暮などはアメリカにはありませんから楽です)

 習慣といえば・・イタリアでは日本と同じ、もしくはもっと厳しく嫁姑問題があるとイタリア人の知人から聞きました。嫁が来ると近所で「どこどこさん家の新しい嫁いびりについて」の集会が行われるとか。これには夫も舅も口をはさめない習慣だそうですよ。アメリカにも勿論嫁姑問題はあります。同じようなことはどこでも聞くもんだなあ。とビックリしていますが、しかしアメリカの女性は強いですから、いじめられたらいじめ返す!という感じで、日本ではいじめられても姑にはむかうというのはあまり聞きませんが、こちらはそれもよく聞きます。でも、どっちの国にしてもイタリアよりマシかも・・・。

 最近はネットなどでは国際結婚をしたい!と希望している人達の専門HPや、それ専用のお見合いHPも存在したりしていますし、留学の目的は結婚相手を探して国に残る事!などもよく耳にします。それらの理由が、外国に住みたい、外国人の配偶者、ハーフの子供が欲しい、という何やらブランドのような感覚である場合も少なくはないのも見聞きしています。しかし、実際に国際結婚している人達は、そういう理由ではなく付き合っていた人が外国人だっただけ。という人が周囲には多いです。私もそうで、主人が外国人だから付き合っていたのではありません。外国人の方が日本人より自分に合っていたのは事実ですが、つきあっている間に彼が外国人だと特に意識したことはなかったです。

 主人は日本語が全くできないので、会話は英語ですし国際電話や日米間を行き来してると、ボーイフレンドが外国人というのは勿論わかっていましたが(当たり前か・・・)意識は特になかったです。実際上手くいっている夫婦は自然に結婚したカップルが多く、何かと目的があって至った国際結婚は後々問題が多ようで、私の周囲でもそれらは本当のことです。勿論、最初の目的がどうであれ、結果として上手くいっている夫婦もたくさんありますよ。

 ただ、やはり目的ありきの結婚は、国際結婚でなくても何かと問題がでてくるのではないでしょうか?それが国際結婚だった場合、余計に目立って見えるように思います。永住権収得にあたり、偽造結婚が調査されるのもそれらの理由があります。最初から偽造でないにしても、永住権を収得するまでに1年から長くかかる地域では3年などかかりますので、その間に離婚してしまうケースもあり、外国に来たかっただけ、国際結婚がしたかっただけ。という意識の人達がそういうケースにはまってしまうことはよく聞きます。

 結婚前にこちらに住む日本人駐在員から尋ねられたことがあります。「やはり国際結婚に踏み切るということは、昔からアメリカに思い入れがあったんでしょう?」その時私はまだ結婚前で、下見に訪米していました。同席者の中に既に国際結婚をして現地に住んでいる日本人がいましたが、彼女と2人、その質問を前に返答が止まったことがあります。私達にとってその質問はとても妙なものだったからです。
 アメリカに興味があったから、国際結婚をしたかったから結婚したのでもするのでもない。相手がたまたまアメリカ人だっただけですが・・・というと、質問者は子供の頃からアメリカに憧れていて英語を長年勉強し、転勤を希望して希望しての末、ようやく渡米できたそうで、任期の終了になっても何かと理由をつけては滞在を長引かせているというアメリカ大好き!な人だったので、当然のように国際結婚組の私達も同じ理由が先にあって、その結果結婚に至ったと思ったそうです。その人はその人で私達の理由に驚いていました。

 以前はそのような考えに同意はできませんでしたが、最近はアメリカが好き、というのが先にあってもそれがあるから頑張って努力もするだろうし、ある意味それがきっかけでもいいのかもしれないと思うようになりました。人それぞれですからね。私はいつまでたって、日本の方がいい、アメリカはだめだと文句ばかり言っていますから・・。国が違う場合は自分達だけでなく、行政も何かと色々手続きのやり方も違うので困る時はとことん困ります。その際にその個人に嫌味や苦情を言うのではなく、つい国をあげて攻撃してしまいます。

 日本はやはりサービスがなんといっても良い。どこに行っても顧客対応は親切だし、適切だし、なによりも日本人はしっかり仕事をしますね。お客様に聞かれた質問はちゃんと調べて返答してくれます。手続きもきちんと即効してくれます。アメリカではなかなかそれが上手くいなかなくて、イライラして、でも文句を言える語学力がないので家に帰って主人に文句を言います。その時必ず主人もひっくるめて「アメリカはバカの国だ!社員教育あるわけ?!日本人はちゃんとしてくれるのに!」とアメリカを、国を攻撃しますからねえ。アメリカ好きから入った人はここをぐっと我慢できるんでしょう。

 楽しい文化や習慣なら受け入れは簡単です、しかし厳しく難しいことになると受け入れも容易ではありません。よその国、相手の土地に住むということは、相手側陣地に一人で出向いているわけですから、相手の兄弟姉妹、親戚一同、友人達が一丸となって、なかなか簡単にNOを言うことはできないかもしれません。言葉の壁は壊せても習慣や文化はなかなか一筋縄でいかないかもしれないので、そのあたりだけはきちんと最初に調べておくことをお勧めします。

 アメリカは多民族国家といえ、ここは田舎で同じ人種しかほとんどおらず、日本同様に国際結婚がまだ珍しい土地で、何もかも環境が大きく違い、会話もままならないまま結婚を決心した。私達の結婚は、他人から見れば大きな決断だったように見えるかもしれないけれど、実はそんなにたいしたことです。言葉、文化、人種、生い立ち、国、宗教、同じ人間でいる限り一緒に暮らしていくことは思うほど難しいことではないように思います。ただ、その中で起こる衝突や疑問点はやはり違う言語で話をし、考え、文化や国が違うということで、同じ日本人同士よりも不思議なおかしな事はやはりあります。でも、それも国が違うのだから不思議があって当たり前。責める一方だけでなく、双方のいい部分を取り込んでいけるようになればと、最近よく思います。

 国際結婚組が上手く双方を取り込んでいけば、今後は同じように言葉が上手く通じないカップルも登場するかもしれません、年齢や人種、言葉の壁、距離の問題、そういうものもなんとかなるのだ。と思ってくれれば、周囲の人達自身や彼らの子供達が同じような状況にぶつかった時にマイナスの選択だけでなくなるかもしれません。肌の色や言葉、宗教や文化が違っても同じ人間同士、多少の問題があってもなんとかやっていけるはず。と信じています。


 オハイオ州シンシナティ市、コミュニティーと日本人
                        
 シンシナティは1993年に北米都市で最も住みよい町に選ばれたこともある、総合的(治安、教育、生活水準、気候など)に住みよい町です。米国中西部に位置した主要都市です。シンシナティ市はオハイオ州では南西部にあたります。グレーター・シンシナティと呼ばれるこの地域はオハオイ州から5郡、ケンタッキー州6郡、インディアナ州2郡から成り立っています。シンシナティはグレーター・シンシナティの中心都市です。

                 

 空港もここにあります。田舎、田舎といつも文句を言っていますが、実は市内は結構都会です。メジャーリーグとフットボールの両ホームチームのスタジアムがあります。シンシナテイレッズ(野球)とシンシナティベンガルズです。この付近はお洒落なお店もあり、遊びにいく場所も結構あります。米国で人気の野球・フットボールの両スポーツのメジャーチームが揃っているということは州の誇りになるそうで、例えチームが万年最下位でも、両チーム揃っていることに意味がある!という事でひたすら地元ファンは寄付を行い支えていくというわけです。実際ベンガルズは万年・・・という感じが十数年続いているそうですが、ファンはいつも熱いです。

 シンシナティ市内に出ると日本人駐在員達の姿も多く見られます。しかしその数はLAやNYなどの都会とは比にもなりません。日本人のほとんどが企業からの転勤者と家族です。LAのように3世や4世はまだまだほとんどいないと言われてます。会社の近くでは日本・日系企業が多いので日本人の姿はよく見かけますし、都会のようにデパートがあるわけではありませんが、日本食スーパーもあります。日本食レストランも数件あります。

 しかし、市内から離れた私の住む地元では日本人自体の姿はほどんどなく、又日本人は日本人同士でしか行動しませんから、私の行動先には全く日本人がいません。若い世代だと今はハーフや、留学生と日本人や日系人に知り合う機会もあるのでしょうが、主人の友人達の世代ではそれもなく、周囲では私が生まれて初めての外国人の知り合いだと言う人は多いです。黒人やアジア人もほとんどおらず、家の近所はその土地で生まれ育った白人地元民がほとんどです。

 近所には日本食レストランもスーパーもありませんので、持ち寄りパーティなどで日本食を作っていくと、みなとても珍しがります。(でも、あまり食べてくれませんが・・。)オハイオ州は海がなく、魚が手に入りにくいので魚を食べなれてない人達が多く、魚関係のものは極端に嫌がります。鰹節や海苔などもそうです。小さくしてもすぐにばれます。食べず嫌いはありますが、興味は深々で「次は何を作ってきてくれるの?」と日本食は密かに浸透しつつあります。日本食ではありませんが、ベトナム料理で生春巻きを私は作るのは好きでよく作ります。その際に、タレを本来ベトナム醤油で基本に作るところ、胡麻タレやシソドレッシングを作るとこれが大人気です。胡麻は元々アメリカ人には人気の食品だそうです。でも、なぜか黒胡麻は嫌がりますが。

 日本の情報が入ってこないので、印象が古い日本映画の時代のまま止まっているような部分がまだまだあります。しかし80年代の日本バッシング当時のような買収=お金持ちの国だというイメージもまだありますし、トヨタを始め日本車はいまやアメリカのビッグ3を追い越す勢いと言われており、車を始めSONYなどの商品、最近では映画・アニメの進出で、自分達の思っている国とはちょっと違うような・・と彼らの中でも日本について文化や感覚のギャップは大きいです。面白いですよね、未だにやはり日本というと芸者やサムライと言う人もいて驚きです。いきなりお前は芸者か?と映画の中で聞くような典型的な質問は直接聞かれたことはありませんが、どこかで言われているかも?しれません。忍者は人気で、よく質問されます。質問されても困るんですけどね。

 トヨタ始め日本車の力はとても強く、日本車は大人気です。道路内でもスーパーの駐車場、どこでも多くの日本車が見られます。それらの数は国産車より多いこともあり、友人達の多くも日本車に乗っています。トヨタは州あげての大きな花火大会でもスポンサーになっており、フットボールなども日本企業がスポンサーになっています。その為日本人自体とかかわりはなくても日本企業はよく知っているという人は多いようです。日本は不景気といいますが、こちらでは日本企業はバブル時を思い出させる勢いです。

 よく友人達から私が仲間になったことで、生活の中に新しい風が来た。と言われます。日本食を初めて食べた、日本語の挨拶を習ってみた、そういう体験をして、他の事も試してみようかな?という好奇心が生まれたと聞きます。他の州にも出たことがなかったけれどパスポートを作ってみようかな?という気持ちになった、なども聞きました。そう言われると恥ずかしいけれど嬉しいですね、やはり。もうでたらめや汚い日本語を教えるのは止めようと反省します(笑い)。
    
                  


 葬式と埋葬

 週末に義姉の義父(母親の再婚相手)が亡くなり、お葬式が遠い地方でしたので誰も参列することができなかった為、今夜は義姉を囲んで飲み会が地元であります。こちらは離婚、再婚が多いので義両親や義兄弟姉妹、義従兄弟従姉妹、何やら沢山家族がいるように思えてなりません。やはり主人の年齢からして、友人たちのご両親が亡くなることが多く、アメリカに越してからまだ2年というのに、私は結婚式よりお葬式の出席率が倍という状況です。

 こちらはembalming(サイトオーナー注:死体の防腐処理)の処理技術が大変優れており、遺体の保存技術には毎回驚かされます。日本のそれとは違い、薄化粧でもなく、完全に生前状態を復元、ただ寝ているだけ、と言われてもわからないくらい、遺体の鮮度が保たれており子供の参列者の中には寝ているだけ。と信じている子供達が多いことはわかります。起きて、起きて。と遺体をつついたりしています。日本の遺体とは違い防腐剤が体内に注入されているからでしょうか、体の表面が死後硬直だけの硬さでなく、プラスティック加工されているような硬度と艶があります。肌の色から化粧の仕方、長い間入院生活を送っていた、といわれても元病人とは思えない色艶で、主人は遺体を見るのが怖いらしく参列しても遺体には近づきません、それくらい生々しいです。

 Embalming処理が施される理由には腐敗が進む遺体を直に埋めないといけない状況では、最後の別れができない、米国各地からお葬式に集まるには3,4日かかる為時間が必要だからだと言われます。実際に故人の知人が集まる時間は日本より必要です。最初は「今日亡くなったということは今夜がお通夜で明日が葬儀で・・」と焦って喪服の用意をしていましたが、葬儀は3日後、4日後だとか、やはり週末が都合いいからと、直後ではないことが多いです。やたら週末に上手い具合重なるなあ・・と不思議に思っていたら、防腐処理により時間を延ばせるという訳でした。

 故人を昔の元気な姿で友人達に別れをさせてあげたい、遺体からの感染症など細菌を防ぐ為、という同じ理由から最近は日本でも流行りつつある話は聞きます。感染症の話はあまり聞きませんが、綺麗にしてあげるには、やはり亡くなった本人を最後に綺麗にして見せてあげたい、という意向からみたいです。が、これからの「旅路」の為に綺麗にする。というのは聞きません。死んであの世に行く、死への旅路に綺麗にしておかないと・・という話は仏教に元づく考えなのでしょうか?「旅路」に向けて。という話をすると、皆さん興味深く聞きます。旅路ってそんなに長いの?死んだら一瞬で行くんだよ。など意見が出てきます。

 死んでも一瞬であの世にはいかないと思う。という私の意見には皆さん納得できない様子です。こちらでは初七日や四十九日がないので、その話をしてもみんなには理解できません。初七日が終わるまでは魂はまだここにある.最後の最後のお別れを遠方から来られる人にも挨拶できるため、心残りを整理するためだ、と私は聞いていました。そう信じ込んでいた為か、大好きだった祖母が亡くなった際、しばらく家の中に誰かがいる気配や、仏壇に線香をあげると顔の周りがふわっと温かくなるなど不思議な事が幾つかありました。それが7日を過ぎるとふと消えたことで、その際にも母から祖母が最後の最後まで側にいてくれたのだと言われました。が、最後の最後という話をすると「・・最後って、死んだ時点で最後でしょ?」とこちらの人にはミもフタもなく言われてしまいます。しかし、初七日四十九日、お盆の話をすると皆さんこれも大変興味深く聞いています。

 ところで、「天国から見守っていてね」とは言いますが、こちらでは天国にいったら行きっぱなしなんでしょうか。訪ねてきてくれる事はない、というかそういう儀式がないので、やはりないのでしょうね・・?日本ではお盆に亡くなったご先祖様達が帰ってくる、というと、毎年?じゃあ、ずっと魂はそのままなの?生まれ変わらないの?と聞かれます。仏教では輪廻転生で生まれ変わりがありますよね?でも、そう聞かれると一体どういうことなのでしょうか?毎年お盆で帰ってくる、つまり私のイメージではいつまでも祖母は祖母のままなのですが、生まれ変わっていた場合、その翌年からはもう帰ってきてくれないのでしょうか?でも「あの世で先に待ってるね」「先に待っててね、後で私達も行くからね」とかも言いますよね?こちらでも同じ事を言います、皆死んだらあの世に先に行く、待ってるというけれど、生まれ変わりもある。一体どういうことなのでしょうか?宗教は都合よくできている。と言いますがそういうものなのかもしれません。しかし、やはり仏教でもキリスト教でも、基本の考えは同じなのだな、と思わされます。

 Six feet under(6フィート下=棺おけを埋める位置)ということで、遺体は6フィートの深さに埋められますが、日本では火葬にするのが通常で、昔埋葬にしていた頃も6フィートはなかった(ですよね?)と言うと、皆大変驚きます。それ以下の浅さだったら雨などで流されてしまったらどうするのだ?と聞かれますが、流されるような話は聞いたことがありません。やはり日本も6フィートくらい掘るのでしょうか?いや、でも昔祖母がお墓参りに行った際に、埋めた箇所が腐っていて足を落とし捻挫した話を聞いたことがあります。その時は棺おけの中に足が入り込み、髪の毛がまだ残っているのを見たと聞きましたので、やはり浅いのですよね?

 アメリカでも、いくら土地が広いとはいえ、お墓の土地問題、値段の高騰、お墓参りになかなか行けないという、日本と同じ問題が出てきており、ここ数十年、火葬は次第に流行りつつあるそうです。私は世界共通で位牌を撒くようなことはしてはいけない、と思っていましたが、こちらでは撒いてしまう家も少なくありません。実際、主人の父親はゴルフ好きな人で遺言でもゴルフ場に撒いてくれれば、後に息子たちが墓参り(?)に訪ねやすいだろう、ということで、行きつけのゴルフ場に撒き埋めてその上に記念樹を植えたそうです。そのゴルフ場に行く時は必ずその樹の周囲をぐるりと回ってくるそうで「だから定期的にあそこのゴルフ場に行かないといけないのだ」と言うのは、最初はゴルフに行きたいための言い訳にとってつけた話じゃないの?と疑っていましたが、友人たちがゴルフに行っても「今日ケンの(義父の名前)樹を回ってきたぞ」など聞きますし、どうやら本当の話のようです。好きだった湖やよく遊びに行った川などに撒く人もいると聞きます。もしかしたら、ここでも法律違反なのかもしれませんが、田舎の話ですので・・・


 オリンピックとアメリカ人

 今日は土曜日なのでライブでオリンピックを鑑賞しています。北島選手はバッシングを受けながらも、やはり力強いストロークは話題になっており、絶賛もされています。アメリカでも週末のハイライトはみんな見るようで話題になっています。バッシングはどうもメダルを取った時に他の選手がおめでとう。と言っているのに無視したとか、そういう感じのコミュニケーションからの相違のようです。と、小学生からの情報ですので本当かどうかわかりませんが。柔道の強さはこちらでも話題になっています。さすが日本だ。と絶賛していますよ。

 オリンピックに詳しい日本の友人からの話では、アメリカはメダルを大量にとるので、いまさら国の力を見せ付ける必要もなく、選手に入れ込む力やお金は相当なもので、選手の存在は日本より遠い存在の人たち。というイメージがあるのではないか。とのこと。何よりも見る側がメダルを取れて当たり前のところがあるので、面白みがかけてきているのではないかとも書いてありました。あと、州によって自分たちが見たこともしたこともないスポーツなら興味が持てないだろし。とも思います。

 柔道はテレビでみて知ってはいるけれど、シンシナティでは習える場所がありません。フィギアスケートも室内、屋外ともないそうです。海がないのでセーリングなどの競技も見たことがないそうです。義弟はワイオミング州にいますが、ワイオミングの場合雪がすごいので冬のスポーツはさかんですが、ビーチバレーなどもちろん見たことはないそうです。山が多いので、平地でするスポーツは少ないそうです。

 普段、別に日本だとかアメリカだとか、気にしたことはないですし、日本の政治はもうだめだ、と悪口ばかり言って、アメリカ人から「どうして美保子は日本の国旗を飾らないの?」と聞かれても「そんなことするのは日本では危ない人たちなの」とまた適当なことをいってる私ですが、日本チームが出てくるとやはり「ニッポン!がんばれー!」と騒いでしまうのは不思議です。「さすが日本だ」「えらいぞ、日本!」と日本、日本を連呼してしまいます。今ここで日本の国旗があれば振り回しているかも。と思ってしまいます。不思議ですね、愛国心は特にないと思っているのですが、君が代を思わず聞きいってしまいます。

 こういう事がふと出てきたりして、オリンピックはやはり興味深いです。私たちの世代は国歌や国旗が学校で問題になり、歌う歌わないで親や教師がもめているの見てきましたし、子供の頃から、あまり良い印象がありません。これを言うとアメリカ人たちは本当に驚きます。国歌や国旗に敬意を示さないとは、一体どういう教育を受けてきたの?!となりますが、アメリカ人は愛国心の塊ですから、それもこっちは驚きです。
                                             (2004/8/22)

労働者の日(Labor day)

 9月に入り7月以降祝日のなかったアメリカにLabor Day祝日が第一週からあり、久しぶりにゆっくりできました。労働者の日という事で祝日です。日本では勤労感謝の日といっても働いていましたから、休みを取ることはありませんで、なんとも不条理を感じながら出勤していましたが、労働者の日にきちんと休めるのは本当に嬉しいです。今日は休みについて書いてみようと思います。休みがですね、祝日が本当に少ないんで、ショックですよ・・。最初から文面になると設定して文章っぽく書いてみます。

 日本にいるときはよく、日本は休みが少ない、外国の学校、会社だと休みがいっぱいあるのに不公平だ。と聞いてきました。確かに、学校のお休みはご存知の通り、6月から9月までという、とんでもなく長い休みが与えられ、アメリカの子供達は甘やかされているとは思います。日本だと大学は半年通って半年休みというくらい遊んでいますが、高校までは厳しいですからね。(アメリカでは大学生は勉強をよくしています。入学が楽で卒業が困難と日本と逆とは本当でした)

 しかし、社会人になるとですね、これが想像していた話と違います。アメリカ人はたくさん休みをもらっている印象がありましたが、そんなことはありません。まず、祝日が日本より少ない。というか日本って祝日多いですよね?ほぼ毎月あります、世界の祝日一覧を見ても日本がずらずらーと一番多いのでは・・・そうですよね?多分世界1、2番目の祝日が多い国って日本じゃないですか?アメリカにきて、就職してから、なぜか疲れる・・・と感じているのは休みが少ないからだったのです。

 いえ、日本ではサービス業だったので祝日や土日に休むことはありえなかったのですが、勤務体制がフレックス制だったので勤務がハードな状況が続くと、昼からの出勤や早く帰れたりなど調整できたせいか、現在9時から5時、土日休みの会社員になると、この祝日がない!という状況をとてもハードに感じます。日本に本社がある企業なので、本社は毎月祝日があり、例えば9月の今月は2日、翌月の10月も1日あります、カレンダーを見ていると、なぜ日本だけが・・・と余計につらくなります。

 日本とは祝日の方式が違うといいますか、カレンダー上、国民全員が休みになる祝日と、そうでない祝日がアメリカにはあります。日本だと、サービス業や祝日関係なし。の職以外はたいてい祝日は祝日ですよね。ここはどうも違います。これらはMajor Holiday/Minor Holiday と呼ばれています。メジャーホリデーの場合は、ほとんどの職種が休み、こちらはサービス業だって休みになります。開いているのはスーパー、食料品関係や大手サービス業(映画館、テーマパーク)などでしょうか。でも、それもクリスマスになると閉店します。クリスマスは大きな祝日の1つです。

                

 マイナーホリデーとは、祝日といえばそうだけど、会社によって休みになりません・・という祝日。
例えば:
1月第3月曜日Martin Luther King Jr'sBirthday
2月第3月曜日Presidents' Day
10月第2月曜日Columbus Day
11月11日Veterans Day
 
 これらはマイナーホリデーで、多くの企業が仕事をします。私のところもそうです。外国企業、外国系企業はほとんど営業していると思いますが、しかし外国企業でも政府機関はお休みになります。銀行や領事館関係はそれにあたります。ですから、同じ日本企業でも銀行はマイナーホリデーが全部休みですから得です。就職するなら銀行がいいですよ。

 あと、何かにこじつけては何とかの日と、休みになる会社もありますが、これらを足しても日本に比べてかなり祝日は少ないです。(緑の日とかメキシコ独立記念日とか)アメリカ人も、上記のマイナーホリデーに働く人は多く、しかし、よくこれだけ祝日が少なくて働くなあ・・・と感心します。主人は自営業ですが、これらのマイナーホリデーに休みを取ることは毎回悩んでいます。最初からメジャーホリデーだったら悩まなくても済むのになあ・・・とそうだ、そうだ!と私も同感です。

 クリスマスには沢山休める。という「噂」も聞いていましたが、休みになる会社もありますが、大体12月20日あたりから休みを取っても1月2日には出勤です、だから10日くらい。日本は夏にお盆休み、冬にお正月休みがあるので、合計して日本と同じくらい。これでは沢山休める。というにはなりません。日本の場合、祝日が多いですからそこを前後に連休を取ることは難しいことではなく、ゴールデンウィークがそうですよね。会社単位で連休になるところも多いし。昔はゴールデン・ウィークはアメリカから来たものだと思っていたので、こっちにもあると思っていました。GWの話をするとアメリカ人はえー!!それ何!!と羨ましがります。

 ただ、アメリカは9時から5時まで、土日は休み。はかなり徹底されています。勿論アメリカ人だって、残業のある会社はあるし、深夜を越しての勤務、土日出勤している人だっているでしょう、でも日本のように3勤交代制でもないのに、夜中12時回っても仕事、点滴打ちながら出勤、挙句、過労死で死亡・・・・などは滅多にないそうです。

 日本では38度までは熱があっても出勤する。とアンケートに答えた社会人が多かったと記事を読んでえー!!?と思いましたが、私もそうでした。38度を超えるとうーん、どうしようか・・・・・と初めて考えたものでした。37度5分だったら会社行くかなあ・・・って。しかしこれって、おかしいですよね、よく考えると。何の基準かわかりませんが、そう思いこんでいるのは怖いです。

 過労死。この言葉は日本の社会を表している表現ですよ、サムライ、芸者、富士山にトーフ、などアメリカ人が知っている日本の単語にこれも加わっているように思います。日本人は働きすぎて過労死するんだって?それ本当?とはよく聞かれる日本についての話の1つです。「カロウシ」と実際日本語で言われたこともあります。単語が日本語を表現する言葉として定着しており、なんとも嫌な言葉が日本の代表の言葉になっています。

 こちらでは5時になったら仕事はおしまい。アメリカ人上司もさっさと帰宅するので、部下の外国人たちも帰りやすい状況にあると思います。日本ではなかなか上司って帰りませんからねえ。家に帰れないんじゃないの?という人も実際多くて本当に仕事で残っている人がどれだけいるか、いつも疑問でしたが。
飲むのも仕事のうちだとは、私もそれは思います。実際ビジネスの世界で飲み会に出ることは大きな役割があるのはアメリカだってそうです。飲めませんじゃあ、話になりません。でも、日本はそこを正当化しすぎです。私も酔っ払いの一人だったので偉そうにいえませんが、限度があると思います。まあ、でもはたからみた酔っ払いって見苦しい人も多いけど面白いのも多いので、面白いから許す!こともありますけど。

 一人で抱える仕事の量が日本は多いと聞きます。アメリカは枝分かれして分担することが日本より多く、一人当たりの仕事量が少ないそうです。ただ、これはどちらがいいとはなかなか言えないことで、仕事量が少ないからこそ、5時に帰宅、土日に休みを取れるアメリカなのでしょうが、枝分かれしている分、担当者が1つの仕事に沢山いて、問い合わせをしてもたらい回し、手続きにたらい回し・・・がものすごく多いのは事実です。

 日本ではお客様は神様です。お客の問い合わせ、仕事の相手からの依頼などにはきちんと期限を守り、相手が調べたいことをこちらもできる限り調べてあげます、新人研修、バイトだってそうやって基本を習いますよね。お金をもらっている限り、仕事には責任を持ちます。それは誰だってわかっている「基本」です。

 でも、アメリカでは「期限に時間が足りませんでした。」「間に合いません」「私の担当ではないのでわかりません」「知りません」「ランチに行くので後で」「金曜日の夕方だから、月曜日になります」など、当たり前のように返答が返って来ます。お客より会社やお店が偉そうな態度など当たり前にあります。だから5ドルや10ドルなどという、低いお金の揉め事でも裁判沙汰が起ったりします。お客の怒りを静めるどころか、火に油をそそぐ状態で喧嘩に発展するわけです。

 感覚が会社はお金をかせぐ媒体であって、自分の生活が第一なんですね。それは正しいと思いますよ、日本のように会社の為に死ねるか?!など訳のわからないことを言っているほうがおかしいのはわかります。よほど待遇のよい会社でないかぎり、会社にそれほどまでの恩や愛情はない。という割り切りはいいと思います。会社の為に、会社の為に・・・と会社は何も保障してくれないのに会社の為に家族を犠牲に、自分を犠牲に、そして過労死・・・・では、それは本当にバカな話だと思います。

 が、しかし!!期限を切っているのに、間に合いません。って、間に合うようにそのときだけでも残業しても仕上げるとか、わからないことでも調べるとか、もっとしてくれてもいいんじゃないの?!とアメリカではその不満は大きいです。勿論、しているところもあるんですよ、ただ日本の比じゃないってことです。商品の間違い発送、記述と違うサービス、文句をいっても言い返されます。会社の仕事でも書類をなくしただの、今日はもう帰るから明日回し。だの、わけがわかりません。

 金曜日、金曜日は要注意です。金曜日の昼から、だんだん駐車場には車が少なくなり、5時前に駐車場は普段よりガラーンとしています。と、言いますか金曜日は朝から、いえ木曜日の夜から「明日は金曜だからなあ」と言うことをよく聞きます。心なしに、いえ、他の人からもよく聞きますが金曜日は朝から道路にも車が少ないです・・・。金曜日だからもう気分は週末モード。金曜日は仕事したくなーい。というわけです。まだ金曜日だって!と、なんどつっこんだ事でしょうか・・・・。

 電気配線の依頼をした際に、金曜日の昼にやってきて「ランチの時に来られても私がランチ取れないじゃない」と思ったことがありました。ちょこっと配線を見て「これは何々の準備がいるからちょっとランチを食べて後で戻る」と出て行きました。その間に私もランチを取ったのですが、その後電話が「後で戻ると思ったけど、やっぱ金曜日だし。月曜日に行くから。じゃ」といわれてしまいました。自分勝手にランチ時間にやってきて、自分のランチ時間がくるとさっさと退散。挙句これです。金曜日だから?金曜日だからってどういう理由?頭ではグルグル文句が渦巻いているのですが、アメリカ人に文句を言ってもこれが通じないんですよね。

 日本人なら、ここで「金曜日だからってアナタ一体何言ってるんですか?仕事でしょう?」といえます。まず金曜日だからなんていう人もいないんでしょうけど。アメリカ人に言い返したところで「そんなこといっても、金曜日だし(だから午後は)用事があるんだよ。子供のサッカーの試合にいかないといけないし、明日は早朝から釣りなんだよ!」など言い返されてしまう可能性は高いです。子供のお遊戯会、スポーツクラブの試合、家族の誕生日や記念日、そういうので早退したりするのって、家族が第一にあってこそ・・・で、それはそれでなかなかいい案だとは思います。そうやって家族のことを会社も認めているから、動きやすい、動きやすい職場だと仕事もしやすい。けれど、あまりそればかりに重点を置くのもどうか・・・と思う点もあり、どっちもどっちだわ・・・と常日頃思っています。

 しかし、家族の誕生日だから。と帰っていく姿は、追い込められて「帰らないと家庭内で立場がないんだよー」というような悲惨さはなく、ほのぼのしています。子供を会社に連れてくる人もいます(朝からずっとではなく、短時間だけ)奥さんの病院検査に付き添いのため早退。なども普通で、周囲もそれを認めている姿はいいものです。アメリカに来て思いましたが、みんなよく「ありがとう」や「楽しんできてね」というポジティブな響きのことを口にします。「ごめんなさい」「ありがとう」は日本よりきちんと使用されているように思います。

 会社でも上司から何かを頼まれた、頼んだ上司はありがととも何も言わない。のは日本のほうだと思います。アメリカではこまかなことでも「Thank you」を返されます。会社を早退する理由が悪いことでもないのに、日本では「申し訳ありません・・・」とコソコソ帰らないといけない雰囲気ですし、帰すほうも「いえ、どーも・・・」と嫌そうな雰囲気は多いですが、アメリカでは理由がしっかりしていれば休むことは悪いことではありません。休みを取る、取った後に「申し訳ありません」とつけるのは日本の変な習慣だと思います。自分の有給なのに「すみません」といって頭を下げて取る有給は心苦しいものです。

 周囲に無茶をいって取っているならわかりますが、そうでないのに日本では「すみません」がついてまわります。確かに休みや遅刻で理由がしっかりある時は「sorry」とアメリカ人同僚や上司には言わないなあ。と友人も言ってます。日本の同僚や上司にはこちらでもやはり言います。それはうちの主人も変だなあ。といいます。控えめであること、棘が立たないように謝りの言葉を入れることも時には必要です。が、日本ではそれが当たり前になりすぎて、楽しいことも「すみません」の上に成り立っていることが多いのではないか?と思います。日本では休みを取ることは何か悪い感じがしていました。今もそのクセが抜けずにそうですけど。

 でも、これもどっちもどっち。一言、悪いわね。すみませんね。といえば「いえ、そんなことないですよ。と言える。その日本的感覚は良い方向なことも多いですから。日本語の美しさはそういう負の部分にもあると思うし、実際日本人が丁寧だと言われるのも、その事も大きいと思います。米搗きバッタ。など日本人が頭を下げる姿は言われますが、頭を下げる場面できちんと下げることは、私はいいと思います。こちらだってお礼の時に頭を下げますよ。大物俳優や女優達も拍手をもらえば頭を下げてお礼を言いますよ。お礼のために頭を下げるのと、謝りで下げる。その頻度の違いでしょうね。日本でも、もっと「そんなことないですよ」の後に「楽しんできてね」と言って「ありがとう」と返せるように一歩踏み込めればもっといいのですが。

 そうですね、日本人は、日本語では「すみません」=「ありがとう」になることがありますからね。頭を下げる行為が逆さまな感じがするのは、そのせいかもしれません。席を譲ってもらって、荷物を持ってもらって「すみません」と私達は先に言いますが、アメリカ人は「ありがとう」と言います。この違いに性格が現れているように感じます。「すみません、ありがとう。」これがいいですよね。話はそれましたが・・。土日に徹底して遊ぶ、休みの時は仕事を忘れて遊ぶ、どうして外国人がそうやって仕事を生活から切り離せるのか、日本にいる時から外国人の友人達には感心していましたが、こうやって休みが少ないから、少ない時間を有効に使うことに慣れているのかもしれませんね。」

 人生は一度きり。時間は元には戻らず過ぎていくだけですから、一分一秒大切に後悔ないように、楽しむ時は楽しむのよー!!という姿勢はアメリカ人を見習ってもいいかもしれません。でも、日本の抑えた美しい生き方も忘れないように!ですね。

                                           (2004/9/14)

大統領選

 11月の大統領選に向けていよいよ追い込みにはいってきたアメリカです。噂には聞いていましたが、お互いのことをののしりあうわ、馬鹿にしあうわ、すごいです。日本でこんなことは見ることできません!日本では公共の場で、ライバルやライバル会社などを非難することはありませんよね?相手を褒めつつも自分の事を更に褒める・・・ように持って行くようなことはあっても、非難はないと思います。

 アメリカでは元々、テレビやラジオ、雑誌のCMでライバル会社をこき下ろす面白CMがあります。相手を名指してこきおろして「だからうちが一番です!」と言うのですが、訴訟大国アメリカというのは本当で小さなことでもすぐ訴訟おこしてやる!なのに、どうしてこういう公共の場での喧嘩は何も起こらないのか不思議です。

 でも、CM類はほとんどがジョーク。ジョークが基準で作られているので相手も怒るに怒れないのかもしれません。そっちがそういう事いうなら、こっちもやってやる!こっちの方が「面白いぞ!!」という感じでしょうか。面白くどれだけ作れるか?を競っているようにジョークCMは多いです。アメリカでは本当に笑えるCMが多いように思います。しかし、大統領選挙に関してはジョークではいけませんし、本気で攻撃しあっています。アイツはバカだ、あいつは嘘つきだ、金持ちのボンボンになにがわかる(両方ともボンボンなのに・・・)、俺の方が学歴が上だ!こっちはベトナム行ってるんだぜ?!離婚したくせに!!などなど・・・まあ醜い争いです。しかし、こんなのは序の口だそうです・・。

 オハイオは激戦区と言われる9州のうちの1州。ここ数週間に渡り、ブッシュ・ケリーが交互に後援や資金集めにやってきて、なんとも騒がしいです。日本のように宣伝カーが走りまわらないのは助かりますが・・・・。
                                            (2004/9/24)

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