アルジェリアの世界遺産 アルジェのカスバ (アルジェ市)

 北アフリカのマグレブ地域にあるアルジェリアは長い歴史の国である 紀元前にはモーリタニアといわれていたが、やがてあのローマ帝国の支配に入り多くの都市が作られた これらの都市遺跡は今なお各地にある そのあとイスラム帝国の領土となる オスマントルコも長い間この地を支配した さらに19cにはフランスの植民地となり132年間支配され続けた

 フランス統治時代には独立運動が起こり、カビリー山地などの山や首都アルジェのカスバ地区に立てこもって、パルティザン(ムジャヒッディン)たちが必死の抵抗をした この辺りは有名な映画「アルジェの闘い」に詳しく描写されている 一説には民間人も合わせて100万人以上という犠牲を出して、やっと1962年に独立を獲得した

 写真はその舞台となった世界遺産のカスバである 中近東の他の古い地区と同じく、周りを城壁で囲みほとんど階段の通路は複雑に入り組んでいる また家も中庭を取り囲む3階、4階建ての石造で、屋上がこの様な様子になっている 一度見たら忘れられない雄大な風景である

 
ただこの写真のように決してきれいではないが、人々の生き生きとした生活が目の当たりに見られる 丘上にあるカスバからはアルジェ湾、アルジェ港を見下ろすことができ、また遠く十数キロ離れたアルジェ空港から発着する機影も見える この写真は1986年に撮ったものだが、現在ではビルも増え、高速道路が張り巡らされ、地下鉄も走るという近代的都市になっているという これもサハラからでる原油と天然ガスのおかげといえる


お断り・この写真は1986年撮影のフィルムをスキャナーで読み込んでいます 画像が劣化しています


内部リンク:「アルジェリアのイメージとインプレッション

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