第五日目 (Day 5, Aug.11)サザン・クロス 発(晴れ) ついにインド洋到達!
Southern Cross, WA〜Perth〜Fremantle〜Gingin Town, WA

 寒くてさむくて、夜中に何度も目が覚めた。何故か妻は平然と寝ている。何度もキャンプ場端のトイレに行く。とうとう日本からもってきた「ホッカイロ」を出した。ヒーターのないキャンピングカーは辛い。6時に起きると、まわりは霜が降りている。この大きなCPには百台近くが泊まっているが、ほとんどの車はまだ眠っている。コトリともしない。ひとりシャワー室に行き、熱いシャワーで垢を落とす。

 朝食の準備をしながらソーセージをつまむ。コーヒーを飲んで、8:30出発。なんとこの寒さに、ショートパンツをはいた管理人と家族が、全員が笑顔で手を振り見送ってくれた。全ツアーで、最初でたぶん最後の体験だ。何となくうれしい。これだけでまた来たいと思える。妻も感動している。人間やはり心と気持ちだ。
サザンクロスCPのアプローチを出て出発 (CPは左奥にある) Southern Cross CP, WA
 長い山道から峠を抜けると、目の前はるか向うに、パース市の偉大な姿が広がって見える。何日も荒野や原野を見慣れた目には、このビルが乱立する美しい大都市に、インパクトを受ける。さらにその向こうに、青い青いインド洋が180度広がる!。あのバスコ・ダ・ガマが、1498年にヨーロッパ人ではじめてインド洋を越え、インドのカリカットに着いたときは、もっと感動があったと思うが・・。私は今までに見た世界の大都市で、こんなに美しい都市は見たことがない。何でもパースは、オーストラリア人が、「いちばん住みたい町」だそうである。十分納得!。
この国第5の都市、人口122万のパース Perth, WA
 パースを横目に、朝から380km走って、この国有数の大漁港、フリーマントルに昼過ぎに到着する。フィッシャーマンズ・ウォーフで、インド洋産のロブスターを食べる。ボイルしてあって、たっぷりサラダつき。$25。それに山盛りのポテトチップスを二人で食べる。ロブスターは癖もなく、きれいな白身でたいへん美味い!。
 ↑フリーマントルの
フィッシャーマンズ・ウォーフで

 Port of Fremantle, WA










←美味しかったボイルド・ロブスター
 Boiled Lobster


 ここのフィッシャーマンズ・ウォーフは、観光客であふれるサンフランシスコのものとは、比べものにならないほど小さい。それでもアットホームな雰囲気はイケてる。この港は、日本でもよく知られるインド洋漁業の基地であり、日本漁船もたくさんいると聞いたので、町中を回ってみたが、どこにも日本人漁船員らしい姿はなかった。全船出漁中かな?。
「この向こうはアフリカだ!」 漁業の町・フリマントルの港で青いインド洋をバックに Port of Fremantle, WA
 このツアーで初めてレストランに入ったので、のんびりし過ぎてしまった。時間を取り戻すため、ショートカットしようとして、海岸沿いの田舎道で迷ってしまった。暗い異国の山中は、余計に不安が増す。GPS(カー・ナヴィ)が欲しい!。仕方なくパース方面へ少し引き返し、ロードハウスで道を聞いて、大変詳しい地図を買った。道は分かったが、そこは「夜はカンガルーが出て大変危ない」と聞いたので、細く曲がりくねっている山道を、手に汗が出るほど注意して飛ばした。やっと一号線に出られ、夜8:25にジンジンという村のCP に入った。アーア、本当に疲れたーー!。
                        
ジンジンのCPの水タンクと洗面場の朝 Camping-site of Gingin Town, WA
 ここで困ったことには、小さなCPなので駐車スペースがすでにあまりなく、たまたま停めた所は、アボリジニーの「夜のたまり場」のすぐ傍だった。遅くまでカセットステレオをかけ、酒を飲みながら大声で談笑するので、けっこううるさかった。それでも、いつの間にか寝ていたのは、疲れのせいか。

                                                     (本日の走行距離538km)